台風の日の「在宅勤務」にネット賛否 「通勤時間が無くなるって最高」「仕事モードに持っていくのが非常に困難」
関東地方に台風9号が吹き荒れた22日、ネットにはIT技術の恩恵を受けた人たちから「在宅勤務最高すぎる」という声が上がっている。ある主婦は夫と息子の勤務スタイルの違いについて、感慨深げにこうツイートしている。
「『昔7時に家を出て会社に着いたら13時だった!』と言う主人を横目に、さっさと在宅勤務に切り替えた息子を見て、時代の流れを感じる」
「会社にパソコン置いてきた」と残念がる人も
台風の中、夫がなぜ会社に向かう必要があったのか不明だ。勤務時間は、息子の方が長く取れたことだろう。出勤せずに済んだ人たちからは、こんな感想も漏れる。
「在宅勤務っていいなぁ。通勤時間が無くなるって最高」
「今日は在宅勤務にして正解だったな。電車止まりすぎだろ…」
「雨の音を聴きながらの作業は捗るので音楽もかけずに仕事してる」
「平日の昼間に家にいる罪悪感のおかげで意外と捗るぞ」
「台風の日の在宅勤務は本当神。まじで良い会社!」
その一方で、在宅勤務が認められていない社員からは、「こういう日は自宅で仕事させて」などと会社に対する不満の声が漏れる。
「在宅勤務のできないダメなほうのIT企業なので朝から出社します。。。」
「パソコンさえあれば業務出来るんだから在宅勤務させて(土下座)」
「首都圏の交通網が完全にアウトにならない限りは出社せんといかんのだよなあ…」
「10年前に比べて自宅勤務するための技術はハードルが低くなり環境が整いつつあるのに、それが広がらないあたりに悲しみを覚える」
週末にパソコンを持ち帰っておらず、急な在宅勤務に対応できないと悔やむ声もあった。
「台風なので在宅勤務するようにと連絡がきたけど、パソコン会社に置いてきた…」
「パソコンは休み中会社においてあるから私も在宅勤務できず。思わぬ落とし穴… でも毎日持ち帰るのも重いのよ」
リオ五輪の「閉会式」見てしまった人も
気の毒なのは、同じ会社で働いていながら在宅勤務を許されない派遣社員だ。出勤しなければ時給にカウントされないため、激しい雨の中、無理を押して会社に行ったという。
「今日は帰宅困難を懸念して、朝の時点で在宅勤務を選択された社員さんが多いようです。派遣社員の私にはその制度は利用できないので会社で仕事します」
会社が在宅勤務を認めているのに、意外にも歓迎しない社員もいる。自宅には気が散る要素が多くて、仕事に専念できないというのだ。
「在宅勤務の集中できない率は異常」
「自制心、自制心、自制心…思えば学生の頃から家で勉強できなかった…」
「在宅勤務ハイパー向いてねえわ。まずやる気を仕事モードに持っていくのが非常に困難」
折しもこの日は、朝からリオ五輪の閉会式が放送中。「今日は在宅勤務という体の閉会式鑑賞会」などテレビに見入る人もいた。とはいえ天候悪化が見込まれる日には社員の安全を考えて、会社は在宅勤務できる選択肢を与えるべきではないだろうか。
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