面接で「あなたをキーボードのキーにたとえると?」になんと答える? 「デリートキーです 不正や過失に対処します」
スレッドにはユニークな回答が続々と書き込まれた。例えばエンターキーという回答だ。
「エンター 会社で叩かれまくりだから」
「enterで打てば響きますでええやろ」
たしかに、エンターキーをやたら強く叩く人はいるが、上司や顧客からボコボコと叩かれても自分は平気です、ということのようだ。
ほかには、デリートキーという回答もある。「Delete 不要なものは削除します」「delete人間誰しも失敗するが、間違えたまま突き進まず取り消す勇気を持っています!」というもので、中には、
「デリートキーです これから起きうる不正や過失に対処します 希望は人事部です」
と、会社の不祥事をもみ消します、と皮肉る人もいた。
別の回答としては、「全てから逃げるescキーです」「変換キー なかっても問題ない」という弱気な内容のほか、「自分のやるべき作業(サ行)をしっかりこなすので s です」というダジャレを言う人も。
また、「大喜利系の質問ほんとあほくさい」「こんな質問で何がわかるのかね…呆れるわ」など、変な質問をする企業への批判的な書き込みも見られた。
「お坊さんにクシを売るとしたら、どうやって売りますか」という質問も
ネットを検索すると、「PPAPのことを聞かれた」「1~10までで好きな数字を理由とともに教えてください」「1円で買えるものは何ですか?」面接でおかしな質問をされたという人は多くみられる。どの質問も回答に困りそうだ。
人材コンサルタントの常見洋平氏は2012年10月に寄せたコラムで、面接で受けた変な質問を紹介。その驚きの内容は以下の通りだ。
「野球のポジションにたとえると?」
「車のパーツに例えるとあなたは何ですか?」
「あなたをハーブに例えると何ですか?」
など自分を物に例えたら何か、という質問や
「豊臣秀吉についてどう思うか10秒で答えて」「最近気になっている『資金調達』って何?」「お坊さんにクシを売るとしたら、どうやって売りますか」
といった意地悪な質問もある。歴史や時事ネタへの関心や知識を問われているのだろうか。
常見氏は企業が変な質問をする理由を、「学生が用意してきた上手なタテマエを壊す」ことと指摘する。たしかに、志望動機や自己PRをガチガチに準備し、暗記してきた内容を面接でそのまま話す求職者もいる。意表を突いた質問はそうした人の素を見るのためにはいいかも知れない。
求職者としては、面接で変な質問をされた際には、「答えを準備していない」と慌てずに、落ち着いた気持ちを持っていたい。