アニメーション監督に「君の名は。みたいな感じで」と発注 ヒット作便乗型クライアントに現場困惑 | キャリコネニュース - Page 2
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アニメーション監督に「君の名は。みたいな感じで」と発注 ヒット作便乗型クライアントに現場困惑

「最近は似たものばっか」と言われる一因?

「最近は似たものばっか」と言われる一因?

たしかに、クリエイターそれぞれに個性があるのに、「最近話題の○○みたいに」と言われるのは心外だろう。ヒット作と似たような作品にしておけばそれでOKというクライアント側も浅はかだ。

この投稿は、トゥギャッターでもまとめられた。ツイッターやはてなブックマークでは、投稿者に賛同する声も多い。

「オリジナリティに命賭けてる業界なんだから、模倣を指示されたらキレるということでしょう」
「佐野氏の騒動のような事があってクリエイターは著作権や盗作認定にピリピリしてるだろうに、クライアントに似たようなもの作ってと安易に言われるのは嫌だろう」

実際、このようなことはアニメ業界に限った話でもないらしい。他業種でも起こっている「クライアントあるある」のようだ。

「IT業界でもある。相手はプロではないので共通認識もないし有名なもので例えてくるのは当たり前の話だけども」
「昔、宇多田ヒカルのAutomaticがヒットした頃にこういう話が沢山あったみたい。『宇多田ヒカルみたいな~』って」
「ゲーム系だともうちょっと具体的ですね『FGOみたいのを』『1/2の製作費で』『半年で』って指示が出ますモノ」

一番困るのは「イメージわかないからとりあえず作って」

一方、アニメーターのツイートに疑問を抱く人もいる。クライアントは専門家ではなく、あくまでも雰囲気でしか指示することができない。なので、そこは受注側がくみ取ってあげなければいけない、というのだ。

「目的とする雰囲気を説明しただけと違うの? 美容院行って『上戸彩みたいにして!』とか言ったら『じゃあ上戸彩のスタイリストに頼んでください』って言うかね」
「『~みたいな』というのは、相手に『具体化する知識や能力がない証拠』だし、普通の商売なら『専門家』である自分側が『~みたい』を『それは○○という事ですか?』みたいに解析していくシーンだと思うんだよね」

ただ、やはりそれでもクライアントは説明不足を指摘する人いる。「君の名は。」のようにしたいのなら、ストーリーや作画など、同作のどの部分を意識してほしいのかもう少し説明するべき、というのだ。

また、「他人の頭の中なんて分かる訳ないんだから具体的に言わなきゃいけないのは依頼する側の方」と訴える人もいた。誰だって、仕事は極力円滑に進めたい。受注側と思われる人は以下のようにツイートしていた。

「方向性としてどういうのが好みか分かるだけ逆にありがたいけどなあ。一番困るのは『イメージわかないからとりあえず作って』だ」

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