なぜプレミアムフライデーは失敗したのか 「月末の金曜なのにバカなの?」「3時退社より日々の残業を減らしてくれ」
プレミアムフライデーも今日、4月28日で3回目だが、恩恵を受けている人はごくわずか。キャリコネニュースは4月26日、「4月のプレミアムフライデー『諦めている」が4割」という記事を配信した。これに対して27日、ガールズちゃんねるに同名のスレッドが立ち、多くのコメントが寄せられた。
「月末じゃなくて月の真ん中にすればいい。経理の締めなめてんの?」
ジャストシステムの調査によると「3月のプレミアムフライデーで15時退社を実行できた」と回答した人は3.7%。スレ内の大半の人は「すっかり忘れてたわ!」「残業とか皺寄せがくる」とプレミアムフライデーを冷めた目で見ているようだ。やはり実施日程に無理があるのでは、と指摘する人も少なくない。
「月末の金曜日にバカなの?」
「事務は月末忙しいよ。月末じゃなくて月の真ん中とかにすればいいのに。経理の締めなめてんの?」
ある人は「安倍さんの経済政策、基本的に大企業に恩恵があって私みたいな零細企業には目もくれないから給料も休みも何にも変わらない」という。プレミアムフライデーを享受できるのは「大企業と公務員だけでしょ」という人もいるが、
「やめてよ、公務員だって無理だよ!」
「大企業に勤めてる私からしたら大企業こそ月末近くの金曜日なんて忙しくて早帰りどころじゃない」
と反発する声も出ていた。人員に余裕がある大きな組織の方が退社時間を調整できそうではあるが、今のご時世に定時前に帰るというのはやはり大変なようだ。
前回3月のプレミアムフライデーの際、年度末の人事異動で引き継ぎも終わらず、自分の机の整理すらできないほど忙しいのにも関わらず、上司に「プレミアムフライデーなのにみんな早く帰らないの?」と言われ、心の中で「帰れるわけねーだろ!!!」と叫んだという人も。結局早く帰ったのは上司だけ。導入企業内でも断絶があるようだ。
「お金が使われないならやる意味がない」という声も
このプレミアムフライデー、働く側としては「わからずや政治家の勝手な施策」だと感じている人も多いようだ。
「給料増えなかったら消費しないことに政治家はどうして気づかないの?」
「そんな日にちとか決めないで、『仕事が予定より早く終わったら帰ってもいい』とかにできないの 仕事終わってないのに中途半端に家に帰されるほうが迷惑」
またプレミアムフライデーを浸透させるには「業務の〆日を木曜日にすればできるんじゃない?」という人もいるが、「まぁ上はそんなことしなさそうだけど」と付け加えているようにすでに諦観の念が見て取れる。中には、
「みんながやらなくてもいいんだよ 勝ち組だけでもいいんだけどやった人にはお金を使ってもらわないと困る でもお金が使われないならやる意味がない」
と言う人も。プレミアムフライデーは「働き方改革」の一環であると同時に、個人消費を喚起するという目的もある。しかし飲食店等のサービス業は諸手を挙げて喜んでいるわけでもない。
「プレミアムフライデーなんてサービス業に無関係 金曜の夜なんてただでさえ混むのに余計なことするなよ」
本来恩恵を受けるべき産業が地獄を見るとは、「働き方改革」として皮肉なことではある。提供する側も見切りをつけ始めているようだ。
もはや「プレミアムフライデー失敗しました」という肴で飲む方が、個人の消費は高くなるのではないか。回を重ねるごとに期待値が下がっていっているが、今日の3回目はどんなフライデーになるのだろうか。