管理職をやってもいいと思える年収は「800万円以上」 男性は1000万円以上を望む人が最多
SMBCコンシューマーファイナンスは3月6日、「30代・40代の金銭感覚についての意識調査」の結果を発表した。対象は全国の30代・40代1000人。
平日、財布に入れている金額を聞いたところ、最も多かったのは「5000円超~1万円以下」(25.7%)。平均額は1万4590円で、2017年の調査時より459円増加している。
女性で最も多い回答は「どんなに年収が高くても管理職やりたくない」
正規雇用で働く439人に「管理職で働こうと思える個人年収はいくらか」聞くと、半数以上が「800万円あれば」と回答した。男女別に見ると、男性で最も多かったのは「1000万円以上あれば」(29.8%)で、女性は「年収がどんなに多くてもやりたくない」(20.5%)だった。
年収を上げたいと思うかどうかでも、男女差が見られた。「現在の年収を上げたくない・そのままで良い」と考える人は女性に多く、男性12.4%、女性15.7%だった。30代・40代になると、結婚し子どものいる人も多い、そのため年収を上げたくない理由には「プライベートと仕事の両立ができている」「子どもと過ごす時間を減らしたくない」といった、ワークライフバランス上の条件を挙げる人が多かった。
お金の使い方は、20代と30代・40代で違いがあった。同社が2017年に20代を対象に実施した調査によると、キャッシュレス派(クレジットカード、電子マネー、デビットカード)が現金派を上回るのは、20代では「1万円以上の買い物」だった。一方で30代・40代は、3000円以上の買い物からキャッシュレス派が現金派を上回っている。
インスタ映えを意識した消費は20代より30代・40代のほうが積極的
リリースでは「30代・40代のほうがキャッシュレス化が進んでいる」と述べていたが、社会人経験を積むことで年収が上がってクレジットカードの利用可能額が増え、20代よりも気軽に利用できるようになっているのかもしれない。
「インスタ映えのための消費」は20代より30・40代のほうが積極的だ。SNSアップ用の写真や動画の撮影をするためにお金を使ったことがあるか聞いた質問では、「ある」と答えた20代が33%だったのに対し、30代は60.4%、40代は56.4%と、20ポイント以上の差をつけていた。
具体的な使い道で最も多いのは「旅行・観光」(55%)で、「料理(自作弁当や調理家電など)」(13.9%)、「レジャー(ナイトプール・アウトドアなど)」(13.4%)などが続いた。