転職経験者の4人に1人が入社後にギャップ感じる ボーナスや社員の質に不満
エン・ジャパンは5月30日、転職者の入社後の満足度、就業に関する状況についての調査結果を発表した。調査は今年1月、直近3年以内に転職サイトまたは転職エージェントを利用した転職経験者で20~39歳の男女1011人を対象に実施した。
入社後に感じたことについて聞くと、「期待を大きく下回る」(6.4%)と、「期待をやや下回る」(16.9%)を合計した23.3%が「下回る」と回答し、入社後にギャップを感じている転職者の割合は4人に1人にのぼった。
ギャップを感じている人ほど転職に不満、会社を続ける気持ちも僅か
「期待合致度」が低く「期待ギャップへの影響度が大きい」とされたのは、「昇給・賞与(ボーナス)」「社員のクオリティ」「給与・年収」の3項目で、入社後の意欲を大きく下げる要因になるとみられている。
入社前の期待を下回るほど、入社後の転職満足度や充実度、入社した企業での継続意向、貢献度は下がる傾向にあった。特に転職満足度と継続意向については、「満足」「継続意向あり」と回答した転職者はわずか1割未満だった。
転職サービスの満足度に関して、期待ギャップの低い層(ギャップ小=期待を大きく上回る+やや上回る+期待通り)と高い層(ギャップ大=期待を大きく下回る+やや下回る)の差を見ると「求人情報が信頼できる」が差分23.9ポイントで最も高かった。
次いで、「求人にいいところも悪いところも反映されている」(23.7ポイント)、「入社しないとわかりにくい情報が掲載されている」(21.6ポイント)、「口コミが掲載されている」(21.0ポイント)だった。
期待ギャップの低減には、企業の実態を把握できるような情報の提供が重要だと同社は指摘している。