社員旅行が嫌な人達の不満「欠席だと費用が返金されない」「参加しないと評価下がる」
福利厚生の一環として会社が実施する社員旅行。景気の良い企業では、ディズニーランドの貸切や海外旅行など、豪華なイベントを企画するところもある。
社員同士の交流を深め、仕事を忘れて楽しむことができるのは良い点だ。しかし2017年にキャリコネニュースが行ったアンケートでは、社員旅行に「行きたい」と回答した人はわずか8%。6割以上の人が「絶対やだ」と答えている。
企業口コミサイト「キャリコネ」に寄せられた、社員旅行に「行きたくない」と感じている人々の口コミを見てみよう。(参照元 キャリコネ)
「参加しないと評価が下がる」「管理職ぐるみで出席を強要してくる」
「年一回の社員旅行を『福利厚生』として自慢に思っている。実施日は週末前の最終出勤日の業務後から週末に行う。参加しないと評価が下がり、しばらく嫌味を言われ続ける。社員も本当は行きたくないと思っているが、仕方がないので参加している」(コールセンタースタッフ 30代前半 女性 正社員 年収500万円)
「社員旅行や部門の懇親会があり、参加しないと評価に響くというローカルルールがある」(会計コンサルタント 30代前半 男性 正社員 年収600万)
「社員旅行が年に一回ある。給料から毎月旅行費用が天引きされている。欠席すれば返金されるが、ほとんどのものは行きたくないと言っているにもかかわらず、理事長以下管理職ぐるみで出席を強要してくる。古い体質である」(教師・インストラクター 30代前半 男性 正社員 年収400万円)
海外旅行や高級旅館など、社員の楽しみとなっている社員旅行がある一方で、「参加の有無が仕事の評価にかかわってしまう」という口コミが目立った。
参加を断りづらく、休んだ場合は確実に評価に響くとあっては、社員旅行そのものを重荷に感じる社員もいるだろう。
本来、社員旅行は福利厚生の1つとして、社員が日頃の業務を忘れてリフレッシュし、社員同士の交流を深めるためのものだ。評価を気にして無理やり参加し、社員旅行自体がストレスとなってしまっては意味がない。「行かない」という選択肢も尊重されるべきで、その選択が評価につながってはいけない。
「仕事とプライベート分けたい」「仕事面と一緒に旅行したくない」」
「社員旅行の参加自体は自由だが、強制的に給料からイベント費が徴収され、参加しなくても返金されず、微々たる『お土産』という形でお茶を濁される」(技術関連職 30代前半 男性 正社員 年収300万円)
「仕事面と社員旅行を一緒にしたくないのは現実です。家族が行きたくないと言えばそれまでです。そして何より私が苦しいです」(経営コンサルタント 20代前半 男性 正社員 年収700万)
「社員旅行の参加自体は選べる会社でも、不参加の際に天引きされた旅行費用が戻ってこない」という残念な口コミも。旅行の欠席が評価に響かなかったとしても、徴収されたお金が戻ってこないのは不公平だ。また、「家族参加ができる社員旅行もあるが、仕事とプライベートを分けたい」という口コミも見られた。
社員旅行でストレスが増えてしまってはもったいない。会社側は無理強いや体育会系のノリを改善し、参加しやすい雰囲気を作ることが求められる。