妊娠した女性の6割「出産までに退職」 「つわりの間休めたら辞めずに済んだ」制度設計の不備が影響?
退職したタイミングは「9か月」(20.3%)と「8か月」(17.8%)が多い。合わせて38.1%が「妊娠後期」に仕事を辞めている。5?7か月の「妊娠中期」に退職した女性は32%いた。
「妊娠中に会社に要望し、配慮してもらったこと」を聞くと、「立ち仕事、重いものを持つなどの業務などの免除」(39%)、「妊婦検診に行く時間の確保」(23%)が上位にランクインした。
実際に助かったことは、「上司や同僚からの配慮」(60.6%)が圧倒的に多い。具体的には、「妊娠、出産を経験したパートさんからの気遣いが一番嬉しかった」「通勤が駅から遠くバスの本数もなく大変だったのですが、車通勤している同僚に同乗させてもらえたので、助かりました」といったエピソードが寄せられた。
ほかには、「夫の協力」(49%)、「実母(実家)の協力」(40.4%)も挙がっている。妊娠した女性が仕事を続けるには、夫をはじめ家族の力が不可欠だ。
妊娠後も仕事を続けた女性の復帰時期は「産後1年」(38.6%)が多かった。「(育児休業を)延長して復帰」(23.4%)を含めると、62%の女性が産休や育休といった制度を使ってから仕事に戻っている。中には、「短縮して復帰」(26.4%)する女性もいる。復職時期は、子どもを保育園に預けられるタイミングにも左右されそうだ。