ワンテンポ遅れて鳴る子機で「電話に早く出る競争」を強いられた40代女性
まっとうな社内競争もあるのだろうが、職場には、単に疲れてウンザリするだけの競争もある。福井県の40代後半女性は、15年も勤めた会社で「素早く電話に出る競争」をするはめになったと、キャリコネニュース編集部に明かした。
「15年働いて、労働環境も給与も満足」だったという女性。ところがある時、「専門職だったのに、私だけ事務と同じ職種に変更され、手当てをカットされた。さらに、評価基準まで、企画広報とはまったく関係ない基準が適用された」という。
その評価基準は、なんと「電話を3コール以内で取る」という内容だった。(文:okei)
3コール以内で素早く取れ。しかも「子機」で。
「新入社員でもない女性たちが、この評価基準で評価されていて、しかも8人もいる。電話はほとんど鳴らないので争奪戦だった」と女性は語る。
さらに理不尽なのは、「みんな固定席に電話があるが、私は固定席ではなかったため、(ワンテンポ遅れて鳴る)子機」が割り当てられ、結局、「取ることすらできない」状態だった。
なぜ、そんな意味不明なことになったのか?
女性によると、この基準は「トップから気に入られてる、仕事ができない女性のためだけの評価基準」で、「彼女以外にとっては全く意味のない」ものだったという。
職種が変更されてから半年で、会社を辞めた女性は、「私が退職することを知り、一緒に働けないならいても意味ないよねーっと言って、他の稼ぎ頭7名が次々に退職。会社は軽くパニクっていた」と語った。
多少は溜飲を下げられたのだろうか。女性は現在、他会社の正社員(企画・マーケティング職)として活躍していて、年収は400万円とのことだ。
※アンケート概要
■実施期間
2020年11月21日~
■回答数
477 ※2021年8月30日時点
(記事では、7月22日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/HF78WM9H
■質問項目
・業種・職種を教えてください
・どれくらいの期間で辞めましたか?
・辞めた理由を具体的に教えてください
・実際、辞めてみてどうですか? 満足・不満、またその理由を教えてください