「優しい男性が嫌い」という女性はおそらく少ないだろう。だが、お悩み解決掲示板に9月上旬、この先入観に振り回されている男性からの投稿が寄せられた。投稿者は、優しい男性が好きな女性が多いと信じて、気になっている女性に対して、雨が降っていた時に傘に入れてあげたり、買い物カゴを持ってあげたりするなど優しく接していたという。
ところが、女性の反応はイマイチだったようだ。同掲示板に「DV男と付き合ってなかなか別れないような女性もいますが、優しい男より暴力的な男の方が魅力的なのでしょうか?」「結局顔が全てということでしょうか?」と投げかけた。(文:石川祐介)
「好きじゃない男性から優しくされても避けます」
投稿者に寄せられたのは、多くの批判的な声だ。
「優しい男…不評じゃありませんね。ただ自分が好きじゃないタイプから優しくされても避けてしまいます」
「好きな男性が優しければ良いだろうけど、気になっているというそういう気持ちが透けて見えて自分の好みでない男性であればそれは避けると思います」
優しい人が好きな女性が多いことは正しいが、それは自分が好意を抱いている男性に限られる、いう意見が目立った。興味のない男性から優しくされると、かえって避けてしまうという人もいた。
「ましてやあなたの好意が透けて見えたら、大抵の女性は警戒するだろうと思いますよ。まずは友達レベルに仲良くなるところを目指して、適度な距離を保った方がいいです」
そもそも、投稿者の意図した”優しさ”は、下心として受け取られても仕方あるまい。相手の女性が距離を取ったのは、当然の反応だったと言える。
自己満足な”優しさ”は優しさとは言わない
さらに、投稿者の”優しさ”に対する否定的なコメントもみられた。
「私はあなたからは優しさを一切感じません。『自分はこうしてあげた』『自分はこう思ったからやった』など自分中心なんですよ」
「『優しくしてみた』って上から目線だし、その女性と仲良くなる目的で”優しく”したのかもしれないけど、それは本質的に”優しい人”じゃないしね。『優しくした』っていう時点でずれた感じがするんだけど」
女性に好かれることを目的にしている時点で、本当の優しさではないだろう。心から優しい人であれば、自身の善意に対して見返りを求めないからだ。コメントにも「自分で『優しい』と言ってしまう時点で、ダメだと思います。『優しい』と感じるのはあくまでも相手です」と投稿者の”優しさ”は優しさでない、と一蹴する声もあった。
「女性は男性の優しさだけに魅力を感じるわけではありません。優しさ以外の魅力も含めて好きになるのではないでしょうか」
やや残酷に感じるかもしれないが、投稿者の魅力が単に足りていなかったのかもしれない。もちろん優しさも好かれる要素の一つだが、それだけで好きになってもらえるほど乙女心は単純ではない。本当の優しさとは何なのかを考えつつも、自身の総合的な魅力についても見直す必要があるだろう。(引用スレ:https://onayamifree.com/viewthread/3136182/)