NEXERは9月、上司に関する調査結果を発表した。調査は9月にネット上で実施し、30~50代の有職者300人から回答を得た。
銀行勤務の主人公、半沢直樹が不正を暴き、上司や組織を糾弾して”倍返し”する人気ドラマ『半沢直樹』が最終回を迎え、その結末が大きな注目を集めた。原作小説はフィクションとして描かれているが、今回の調査では、現実世界でも上司の不正を知った場合に「糾弾したり、さらに上役の人に訴えたりすべきだと思う」(84.3%)と答えた人は8割を超えた。
糾弾すべきでない理由「仕返しされそう」
回答を年代別にみると、最多は「50代」(91.0%)で、次いで「40代」(83.0%)、「30代」(79.0%)と高い年代ほど「糾弾すべきだと思う」と答える人の割合が高かった。回答者からは
「後々知っていたことがバレると問題になりそうだから」(50代男性)
「そのままにする方が被害が大きくなる」(40代女性)
と後に自身に飛び火することを心配するコメントのほか、若手からは「間違っていることをする人のもとで働きたくないので」(30代女性)という声もあった。
一方で「糾弾すべきだと思わない」とした回答者からは
「解決しても居場所を失うだけだから」(30代男性)
「仕返しされそう」(40代女性)
などと仕返しを恐れる声が目立った。また、中には「仕事を辞める覚悟がなければすべきでない」(40代男性)と答える人もおり、捨て身の覚悟がなければ難しいと考える人は多いようだ。
さらに、実際に「不正をしている上司はいるか」という質問では、1割弱が「不正をしている上司がいる」(9.3%)と回答。「わからない」(36.0%)とした人も多かった。