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緊急事態宣言直前でも「テレワークは正社員の特権制度」という職場

緊急事態宣言直前なのに……

緊急事態宣言直前なのに……

新型コロナウイルスが一向に収まらない。政府は7日には緊急事態宣言を発令する方針だ。5日の全国の新規感染者は4913人と過去最高を更新しており、外出自粛をする人もいるが、「それでも職場はテレワークを許可しない」という声がキャリコネニュースに寄せられている。

カスタマーサービスで働く東京都20代女性は、職場の現状について「何人もの担当者が喋っている状態で、換気も出来ず密室の状態です」と綴る。

「前回の緊急事態宣言は交代勤務制で対応しましたが、次は『交代勤務のシフトを作るのが面倒』とうちの部署は通常出勤となるようです。なお、シフト表を作るのが面倒と言い切った上司はリモートワークになります。これでも一部上場企業です」

「経営トップはZOOM会議でさえあたふたしています」

女性の務める企業は国内に複数拠点がある。別の拠点では「体調が悪い人が出社していて不安」など、内部告発のようなメールが届いていた。

「実は別拠点でコロナ感染者が出たのですが、それは社内にすら通告されずひっそりと握り潰されました。会社の体制が本当に信じられないです」

新型コロナの対応が原因で職場に不信感を抱き、転職を考える人もいる。WEB業界で働く東京都40代女性は「WEBの職種なのでほぼ100%テレワークが可能なのに、半分は出社が義務付けられています」と綴る。

「その理由は、社内にテレワークができない業種があるため、そこに気を遣っているようなのです。そもそも職種が全然違うので合わせる必要性はないのに……。さらに、それを決めた経営トップは、自身がリモートワークをする能力がありません。ZOOM会議でさえあたふたしています」

女性は「経営トップのDX(デジタルトランスフォーメーション)対応力が低いので、将来性を感じなくなりました。頃合いを見てこの会社に見切りをつけたいと思いました」と綴る。

「家のノートパソコンでは画面が小さ過ぎて作業しにくいと作業が沢山振られてくる」

新型コロナへの対応で、雇用格差を感じる人もいる。東京都の40代女性はアルバイトとして事務・管理を行っており、「私は部署内でたった一人の非正規です」という。

「テレワークは正社員だけの特権的な制度なので、私はがらんとしたオフィスに片道1時間強かけて出社して孤独に仕事しています。わずかに出社している同じ部屋の管理職からは労いの言葉掛けも挨拶も全くなく、なぜか無視されたままです」

さらに、女性が一緒に仕事をしているテレワーク中の正社員は「『家のノートパソコンでは画面が小さ過ぎて作業しにくいから』という理由で細かい作業が沢山振られてくる」と嘆く。

「どうやら『オフィスに出社している人がメインで動くべき』という意識があるらしくて、非正規の私が率先して仕事を回している状況になり、非正規と正社員の立場が逆転しています」

前回の緊急事態宣言の時に、女性は上司に「テレワークをさせてもらえないか」と頼んだものの、「『テレワークは正社員だけの制度です』の一言だけでした。ちなみに大手超人気企業のグループ企業です」とのことだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「コロナ第3波到来でもテレワークにならない人」「仕事バックレた・バックレられたエピソード」などのアンケートを実施しています。

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