令和の時代にFAXを多用する官公庁にウンザリ テレワーク中も”FAXのために出社”させられる40代営業職男性の声 | キャリコネニュース
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令和の時代にFAXを多用する官公庁にウンザリ テレワーク中も”FAXのために出社”させられる40代営業職男性の声

令和でもFAX

令和でもFAX

新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークになった職場も多い。しかし、テレワーク下で顧客が”FAX文化”だと、「FAXするために出社する」といった状況になるようだ。キャリコネニュースに寄せられた「べっつい」さん(40代/営業/正社員)の投稿を紹介する。

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「取引先の米国企業からは”Crazy!”と言われます」

現在、製造業で国の機関を相手に営業をする部門に勤務しています。しかし、令和の時代になっても「Eメール不可、FAXで連絡してほしい」と要望を受けることが多く、困惑しています。

昨年、保健所がコロナ陽性者数を都庁へ報告するツールがFAXで「時代錯誤だ!」と報道されましたが、自分には全く違和感がありません。それだけFAXは”日常の仕事ツール”だからです。

客先の官公庁では未だに紙文書が多用されています(「行政文書」として記録を残す関係上、ある程度は仕方がないことと思っていますが……)。メールアドレスも職員全員に割り当てられていないため、FAXが現在でも多用されています。

今までは会社側も「顧客要望」としてこの環境を許容してきていたのですが、テレワークが呼びかけられている昨今、FAXを送信するために出社しなければならない、もしくは他の出社している社員に依頼するというのは非常に非効率と感じます。

この環境を改善しようと、若手がPCから直接送信できるFAXアプリの導入を会社に働きかけました。しかし、会社側から、「セキュリティの関係上導入できない」との回答。テレワークの実現には程遠い状況です。

もう新入社員はFAXそのものを知らない世代になっており、使い方を教えることが日課です。取引先の米国企業からは未だにFAXを使用していることが驚きらしく、「Crazy!」とさえ言われています。複雑な気分です(米国では、政府機関でも十分なセキュリティを確保したうえでクラウドサービスを利用することが一般的です)。

「将来には絶望しか感じません。最近は”昭和の職業体験ごっこ”と自己暗示」

公務員の働き方にも疑問です。緊急事態宣言発令以降、取引先の国の機関では「交代勤務」として2日に1回の出勤となっています。ただ、セキュリティの関係上、ノートPC等のIT機器の持ち帰りが一切許容されておらず、「在宅勤務」が実質上の休暇扱いとなっている点に疑問を感じます。

この時代に電話のみで仕事をこなすことは難しく、公務員特有の縦割り業務のため、他の担当者が代役となっているケースはほとんどありません。そのためコロナ前より仕事の効率が著しく落ちていると感じます。

私はこの職場に勤務して10年以上。40歳も過ぎていますが、日本では、未だにこのような生産性の低い働き方を続いていることを恥ずかしく思います。他国と比べて賃金は伸びず、年々増える社会保険料の負担を前に現役世代はますます貧しくなる一方です。

将来には絶望しか感じません。最近は「昭和の職業体験ごっこ」と自己暗示をかけ、盲目的に目の前の業務をこなすことだけを考えるようにしました。

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