世帯年収1000~1200万円あれば、定年後はどのような生活ができるのだろうか。老後資金や生活感について、60代男性は「子ども3人私立大学に入れ、教育費に金をかけたため、貯金は5000万円くらいしかありません。車は3台。特に贅沢な生活はしていません」(岐阜県/IT・通信系)といった回答が寄せられている。
一昨年に話題となった「老後2000万円問題」を考えると5000万円あれば十分なようにも聞こえる。他の人はどうだろうか。60代の回答を見て行こう。(文:林加奈)
「早く海外旅行が解禁されなければお金の使い道がない」
老後資金について十分な備えがある人からの回答もあった。千葉県の男性は「生活には十分余裕があり、スキーやダイビング、スポーツクラブ等の趣味や旅行を我慢することはないが、無駄な出費は極力抑え、スーパーの割引ラベルには敏感という生活。老後の備えも十分ある」(メーカー系)と語っている。節約を意識しながらも充実した日々を過ごせていることがわかる。
夫婦ともに還暦を過ぎ、どちらも契約社員として働いているという男性は
「コロナ禍で消費、特に海外旅行を控えざるを得ませんが、20年以上旅行には年間150~300万円は消費していました。去年よりそれぞれへそくりは250万円くらいは増えております。早く海外旅行解禁がなければお金の使い道がありません。子どもも独身ですが、やはり自粛で年間200万円以上貯蓄ができているようです」(千葉県/サービス系)
と綴っている。コロナ禍でお金の使い道がないために、貯蓄がはかどっているということだろう。
「学費のローンが残っている。ひたすら病気にならないことを願って働いています」
子どもを3人が全員独立したという男性は現在、「学費のローンだけが残っている。いまだに老後資金に回せない。すでに老後の入り口に立っている。ひたすら病気にならないことを願って働いています」(島根県/その他)と綴り、将来を案じている様子だ。
その一方で楽観的な回答もあった。都内の男性は過去にクレジットカードの返済に困窮し、自己破産を2度経験している。
「いつ死ぬかわからないのだから、キリギリスの方が人生はいろいろ楽しめるのではないかと思う。仕事も遊びも人生守りに入らず、常に新しいことに挑戦していれば、金はついてくるものだ」(東京都/商社系)
と自身の思いを綴っている。
※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの世帯年収への不満を教えてください」や共働き・片働きの不満などのアンケートを募集しています。
—–
【あわせて読みたい】
世帯年収1300万円、30代男性の生活「持ち家を購入して以来、昼は弁当持参。週末の外食も1人1000円以下」
世帯年収400~600万円の生活「スーパーで半額惣菜、見切り品のお肉や野菜しか買えません」