パワハラが横行するブラック保育園 「意見した職員は5万~8万減給処分、法律ギリギリの退職強要」 | キャリコネニュース
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パワハラが横行するブラック保育園 「意見した職員は5万~8万減給処分、法律ギリギリの退職強要」

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ブラック企業は一般の会社にとどまらず、健全な子どもを育てるはずの保育園にも存在する。保育士として働く大阪府の40代女性(年収350万円)は、認可の小規模園に勤務。その園は

「家族経営ということもあり、さまざまなことが隠蔽されている状態」

として、驚愕のパワハラが横行するブラックぶりを明かした。(文:コティマム)

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「お気に入りの職員が子どもを虐待してもスルー」

そこは理事長夫妻はもちろん、夫妻の友人で3つの系列園の園長をつとめる保育統括者が「やりたい放題のパワハラ三昧」の園だった。特に保育統括者のパワハラは酷く、

「理事長夫妻や同僚職員の悪口を、勤務時間外の夜間や休日の朝から電話で延々と聞かされたり、保育中に経験のある保育士を皆の前で全否定し罵倒する。若手保育士に対しては異常なまでの嫌悪感をあからさまに出し退職強要」

と意味不明なほど職員に対する当たりがきつかった。パワハラは子ども達や園の生活にも悪影響を及ぼしている。

「(理事長夫婦の)お気に入りの職員が子どもを虐待していてもスルー。行事の練習に参加していたにもかかわらず、間近になって『何やってるの!そんな事やらせないから!』と罵倒が始まる。理由は『担任の誠意がないから』というよくわからない状況……。とにかく首を傾げたくなる事が日常茶飯事です」

パワハラだけでも大変な中、労働条件も良くない。

「有休消化については、『こちらが指定した日にしか取れない。有休なんて使うものではない。休みの理由を聞かせろ』。他には日曜祝日に『どこに行くか自分に伝えろ』と行動制限があり、恐ろしいくらいのパワハラが横行しています」

「あんな所に子どもを預けてはいけない」

さらにコロナ禍により、園の危機意識の低さが露呈した。職員として働いている理事長夫婦の娘がコロナに感染。しかしその事実を隠蔽し、園でクラスターが発生してしまったのだ。

「(理事長夫婦は)知らぬ存ぜぬを貫く始末。それを指摘した職員に詰め寄り、退職強要したにもかかわらず『自己都合退職だ』と言う」

こうした勤務状況の中、「保育統括者に対して意見した職員」もいたが、その職員は翌月から減給処分(5万~8万)の条件を突きつけられた。女性は「退職強要を法律ギリギリの範囲でしています。国から支払われているはずの処遇改善費については、職員に支給されていません」と明かす。

女性は最後にこう訴えていた。

「あんな質の悪過ぎる保育園を認可した市に対して疑問を感じますし、『あんな所に子どもを預けてはいけない。職員として働いてはいけない!』と声を大にして言いたいです」

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