「3年耐えろ」はブラック企業経営者の言い分 ネットの大勢は「さっさと辞めた方がいい」 | キャリコネニュース
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「3年耐えろ」はブラック企業経営者の言い分 ネットの大勢は「さっさと辞めた方がいい」

 

辞めていいかな…

辞めていいかな…

いちど就職してしまったら、職歴をつけるためには辛くても3年間は我慢すべき――。新卒入社した社会人の間で、こんな言葉がささやかれている。しかし悪質なブラック企業に入って無理をして、心身を壊してしまったら元も子もない。

ネットユーザーの中には、ブラック企業と分かった時点で即刻辞めるべきと考える人が多いようだ。おーぷん2ちゃんねるのスレッド「ブラック企業でも3年耐えろってやつwww」でも「人生無駄にするからさっさと辞めたほうが良い」との声が圧倒的だ。ブラック企業をすぐ辞めて、再就職した人の投稿もみられる。

早期退職してもニート2か月で「再就職できた」の声

それでは誰が「辛くても3年間は我慢すべき」と言い出したのか。ネットユーザーの見立ては「ブラック企業経営者」やその関係者が、自分に都合のよいロジックを流しているだけだというものだ。

「すぐ辞めると次の転職先に響くとか言うけどブラックは別だよな」
「ブラック企業でも3年耐えろ←これ言ってるのブラック企業の経営者やろ」

「ワンマンうんこブラック企業」に入社してしまったという13年卒の若者は、入社1か月で早くも心身を病んでしまい、会社を辞めようとした。

しかし親に3年続けるように言われて無理を続けたところ、1か月半経つ頃には「電卓で計算すらできなくなって」追い出し部屋に入れられたため「自ら辞めた」と明かしている。

もしも「3年耐えろ」理論が正しければ、ここで再就職が閉ざされるはずだが、この人は2か月のニート生活を経て社会復帰を実現。正規雇用の職を得て、手取りも20万円を超えるようになった。この人は「地獄からは帰ってこれたと思う」とホッとした様子だ。

「どんな仕事でも必ず得るものがある」は嘘かも

「最低3年説」には、人気ブログ「脱社畜ブログ」の日野瑛太郎氏も過去エントリーで、疑問を呈している。日野氏によると「とにかく3年間、目の前の仕事を一生懸命やっていれば、どんな仕事でも必ず得るものがある」の「どんな仕事でも」は嘘で、得るものがない仕事もあるという。

「この業界は違う、と思ったら、さっさと舵を切って方向転換をしたほうがいい場合だって多い。キャリアよりも、若さが大きな武器になることだってある」

「第二新卒ナビ」を運営するUZUZのブログにも、体調面に少しでも不安を感じた場合や、2か月間休みがない、上司に物を投げられる環境などといった「度を過ぎるようなブラック企業」にいる場合は1年未満であっても退職することを勧めている。

仕事の流れを理解するためには最低1年は仕事を続けた方が良いとのことだが、それでも「1年」だ。3年続けなくても就職先は見つけることができる。採用バブルといわれる2015年は、再スタートのチャンスなのかもしれない。

あわせてよみたい:上司から「120%の力を出し続けろ」と求められた結果… 

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