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有休を取ったら「1週間のトイレ掃除を命じられました」 1年で辞めた男性

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普段から長時間労働のうえ、有休取得にペナルティを課してくるとなれば、社員が即行で辞めるのも仕方ない。

「有休をまともに取らせてもらえず、休む代わりに一週間のトイレ掃除を命ぜられました」

こう語るのは、かつて「特殊車両の製造・改造」の仕事をしていたという鹿児島の40代男性だ。主にキャンピングカーを製造していたというが、「家族経営の会社」の勝手なルールに耐えきれず、1年で職場を去った。男性は編集部の取材に応じ、当時の勤務実態を語ってくれた。

「展示会が近づくと会社に泊り込みでまともな睡眠も取らずに働かされました」

入社したのは2004年の夏だった。

「もともと、自動車外板の試作に携わっていましたが、他に幅広くスキルを習得したいと思い、職探しをしていたところ、その会社が特殊車両製造で募集していたので面接を受けました。独立も後押ししているなどと聞かされ大変魅力を感じたので入社しました」

従業員数15人ほどの小さな会社だったが、年に2~3回のペースで展示会があり東京モーターショーにも出展していたという。希望を胸に入社したが、労働環境は劣悪だった。

「展示会が近づくと会社に泊り込みでまともな睡眠も取らずに働かされました。仮眠したとしても1~2時間、夜食はたまに気まぐれで出されるくらいで、とにかくほぼ働き通しです。それなのに給与明細の残業時間は40時間でカット!信じられません」

しかも「自分が一番若かったので毎日お茶当番でした」と製造作業以外の仕事にも追われた。

「チャイムが鳴らないので、10時と15時を常に気にして10人分ほどを用意していました。お茶、コーヒーが入ったら一人一人に声を掛けなければなりません」

と当時の苦労を回想する。そんなある日、退職を決定づける出来事があった。

「精神的に追い込まれ、体を壊す前に辞めることにしました」

2005年のある日、男性は有休を申請する。

「入籍したばかりで、結婚式を控えていました。都合でどうしても休まなければならなかったので有休を申請したところ、専務から一週間のトイレ掃除を命じられました。休みをもらう代わりにトイレ掃除をさせられたんです」

有休は労働者の権利であり、本来は理由など問われなくても取れるはず。ましてや自身の結婚式に関することなのだから、お祝いの一つも言って気持ちよく休みを許してほしい。ところが「社長の弟である40代の専務」は、有休と引き換えにぺナルティを課してきたのだった。結局男性が

「精神的に追い込まれ、体を壊す前に辞めることにしました」

と退職を決めたのは無理もない。ただ、「トイレ掃除」は退職するまでやったそうで、意外な心境の変化も明かしている。

「尿石がこびりついていて、とても汚いトイレで最初はイヤイヤやっていたのですが、掃除するたびにきれいになっていくのが次第にうれしくなり、同僚も手伝ってくれるようになりました」

きっと根がまじめな人なのだろう。あるいは退職を決意し胸中もさっぱりしてきたのかも。最後に

「自分が辞めてしばらくしてから倒産したようで辞めて良かったと満足です!」

と語っている。

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