仕事の関係者から宗教に勧誘された人は意外といるようだ。その勧誘で不快な思いをした人も存在する。秋田県に住む40代前半の男性(専門職(コンサルタント・士業・金融・不動産)/年収500万円)は、30代のころ、「しつこい勧誘で有名」な宗教の勧誘を受けた。
男性曰く3回も経験した宗教勧誘には、「仕事上の付き合いがある」人から「話があるから近々会えないか?」と誘われ、「用件を聞いても答えない」という共通事項があるらしい。(文:真鍋リイサ)
「朝と晩の2回お題目を唱えるだけで幸せになれる」と言われ
「用件を聞いても答えない時点で断ればよかったですが、仕事上の付き合いもある関係で邪険にもできないと思い、用件を知らないまま待ち合わせ場所のファミレスへ足を運びました」
「3回中2回は全く面識のない人も同席して、『こいつ何?』と思いながら雑談しました」
仕事の関係者に誘われては強く断れないだろう。しかし断りもなしに面識のない人をいきなり連れてきた時点で、礼儀がないように感じる。
「そして本題へ入ると、『朝と晩の2回お題目を唱えるだけで幸せになれるけど、Sさん(ボク)もやってみない?』と言われ、これは変な宗教の勧誘だなと即座に断りました」
怪しげな雰囲気を感じ、すぐに断った男性。「通常ならそこで引き下がるはず」だが、彼らはどこまでも食い下がってきた。
宗教の人「皆さん最初はそう断るんです。けど1度会館へ行ってビデオ放映を観たり、教団で発行してる新聞を読むことで考えが変わってきます。Sさんにも是非それを体感してほしいので、まずは1度会館へ一緒に行きませんか?」
男性「会館へも行きません」
宗教の人「新聞だけでも読んでみませんか?」
男性「新聞も読みません。どうしてもというなら他の人に回して下さい!」
都度断ってもなお勧誘してきたようだ。これでも充分しつこくて不快な気持ちになるだろうが「ここまでの押し問答ならまだなかったことにしてあげてもよかった」と男性。しかし「ここから先の話でボクも怒りが頂点になりました」というほどの発言が待っていた。
「被災者を笑いのネタにして勧誘するのは冗談で済ませられない」
「『東日本大地震があったのを覚えているでしょうけど、ウチの信者も被災地にたくさんいましたが、津波がきたときも信者の自宅だけは津波が避けていって、信者に死者行方不明者は1人も出ませんでしたよ。ウチに入信するとどんな災害がきても必ず助かります』とまるで被災者を小馬鹿にした発言」
「聞き捨てならず、『被災者を笑いのネタにして勧誘するのは冗談で済ませられない。こちらはアンタらの宗教には死んでも入信しない!』と怒りを込めて返事」
被災者の気持ちを考えずに発言する彼らに怒りを覚えて当然だろう。しかしこれほどまでに強く拒否しても「先ほどのように『会館へ行こう』だの『新聞だけでも……』の押し問答を何度も何度もし2時間くらい食い下がられました」というからうんざりする。
「結果、何とか引き下がってくれましたが何とも無駄な時間をこんな下らないモンに費やしてしまいました。昨今はコロナ禍のせいか全く姿を見ることはなくなりましたが、妻子にも同じような被害が及ばないよう共有しています」
男性はこの体験談が多くの人たちへ届き、被害を未然に防げたらという思いから投稿してくれたのだろう。
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