愛猫を火葬した帰り道、ゴミの山から子猫の鳴き声が…保護したら、すごく可愛いかった!
愛猫が亡くなりお別れをしてきた帰り道に、不法投棄されたゴミの山の中から子猫を拾ったというサンチェさん(@tigermilk8282)。その時の驚きをXに次のように投稿しています。
「今アイちゃんの火葬終わってお世話になった病院にご挨拶に行った帰り道で、ニャーニャーニャーニャー助けてーっていう子猫の声がゴミ不法投棄物のあたりから声が聞こえてきたから大慌てでゴミの中漁ったらゴミに挟まって動けなくなってた子猫出てきた…そんな事ある?!」
サンチェさんにお話を伺いました。(取材・文:辻ひかり)
「もしかして助けろということなのかな?とピンときました」
サンチェさんは1年ほど前から通い猫のアイちゃんをお世話をしていました。あるとき見るからに具合が悪そうだったので保護し、動物病院に連れて行きました。そこで白血病とリンパ腫を患っていることが判明します。入院して1か月ほど治療をがんばったアイちゃんは、サンチェさんに見守られながら旅立ちました。
5月8日、アイちゃんの火葬を済ませたあと、サンチェさんは動物病院に挨拶し、「おしきみ」(仏事で使われる植物)を買うために普段とは別のルートで帰りました。すると、子猫の大きな鳴き声が聞こえてきました。
「母猫を探しているのだと思って一瞬通り過ぎたんですけど、アイちゃんの火葬が終わったばっかりで…これは…もしかして助けろということなのかな?とピンときました」(サンチェさん、以下同)
鳴き声は聞こえるものの、子猫を見つけ出すのは容易ではありませんでした。なぜなら、そこには自転車の部品、金属の棒や大きな板など、たくさんのゴミが不法投棄されていたからです。
「必死で探しました。見つけられた時には本当に一安心。助かってよかったです。ご近所さんからのお話ですと、子猫は必死になって一日中泣き続けていたそうです。そこは普段は絶対に通らない場所で、本当にこの出会いは運命でした」
「家の子として幸せになる道をつかんだんだなぁ」としみじみ
サンチェさんが保護した子猫は、生後約1か月ほどで400グラムでしたが、保護から2週間弱で600グラムにまで成長したそうです。
すくすくと育っておりほっとする一方で、大変なこともあるようです。サンチェさんのお家には先住猫さんがおり、「保護して一番大変なのは、先住さんのメンタル」のケアだと言います。サンチェさんはこれまでにも子猫を育てた経験があり慣れているそうですが、「先住との距離感が家が狭いので大変です」とのこと。その一方で、
「子猫がお腹を出して安心しきって寝てる姿、遊ばせて~とワガママをいう姿に、家の子として幸せになる道をつかんだんだなぁ…と微笑ましく、保護できて本当によかったと思います」
と、しみじみと話していました。
取材後、猫が大好きなご夫婦に子猫を譲渡しましたという旨の連絡をサンチェさんからいただきました。先住猫さんのメンタルを考えると、ベストな選択だったと思います。きっとアイちゃんも、空から子猫のことを見守ってくれていることでしょう。