夫が事故で急死、葬儀で泣き崩れる妻が「誰も見ていない時は、けろっとタバコを吸っている」 → 違和感を覚えた女性の推理
葬儀では故人の冥福を静かに祈りたいものだが……。投稿を寄せた大阪府の40代女性は、「経験した中で、最も寒い葬儀でした」と振り返った。それは、極めて遠い親族の葬儀に出席したときのこと。
「兄嫁の遠縁とかで、誰も知らないレベルの親族ですが、なぜ急に呼ばれたの? と思っていた」
唯一、故人と接点があるはずの兄嫁に話を聞くと、驚きの答えが返ってきたのだった。(文:天音琴葉)
参列者が怪しい? 「礼儀正しい態度と泣き顔」に違和感
故人は兄嫁の遠縁だというが、その兄嫁ですら「名も知らない」と言ったそう。喪主は「子持ち女性」で、その夫が「事故で急逝した」ということだけ、わかったという。
「喪主の彼女は気が動転して、何もできないから助けて欲しいとのことでした」
こうして葬儀に出席することに。だが当日、ある異変を感じ取ったという。
「泣いているだけで挨拶すらしない喪主の女性と、同様に泣いている女の子。何か違和感を覚えて、遠目に何がおかしいのか考えていました」
しかし、父親を亡くした子どもが泣くのは普通だし、喪主であってもショックのあまり、ろくに挨拶できないことはあるだろう。
だが投稿者は、次第に喪主に対して、ある疑いを持つようになる。どうやら喪主は、本当は悲しんでいないのでは、と思ったようだ。そして疑惑が確信に変わった出来事を次のように明かした。
「誰も見ていない時は、彼女はけろっとした顔でタバコを吸っているのです。泣きながら私に縋り付いて来た子どもも、同じくけろっとして大あくび」
心を落ち着かせようとタバコを吸っていたのかもしれないし、子どももずっと泣いていて疲れただろう。だが一度疑い出したら止まらない投稿者。参列者も怪しく思えてきたようだ。
「全て劇団員か雇われスタッフのようで、いかにも型で押したような礼儀正しい態度と泣き顔」
に見えたという。その後の会食でも、「劇団員御一行様は黙って悲痛な面持ち」だったとし、「本当の友達や同僚なら、一言二言、感想があるはず」と訝しんだ。
確かに、呼べる友人が少ないなどの理由から、参列者としてスタッフを派遣する有料のサービスはあるようだ。だが、すべて投稿者の想像の域を出ないだろう。
「これは一体、何のための葬儀? 誰に対する見栄? まさか愛人と一緒の時に……?」
と葬儀の最中、投稿者の脳内ではサスペンス劇場が繰り広げられていた様子。これでは故人の冥福を祈るどころではなかっただろう。
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