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誰しも胸に手を当てれば、「あのときのことを謝りたい」と思うことが一つや二つくらいあるだろうか。投稿を寄せた30代女性は、営業先の顧客に上司のパワハラを言いふらしたことを後悔している。世話になった男性の上司だったが……
「見た目も口調も荒く、強く誤解されそうな風貌をしていました。恰幅がよく、ストライプのオーダースーツをきて髪の毛をオールバックしていたので、見た目だけはそっち側の人でした」
実際、女性を怒鳴ることもあったが「言っていることは真っ当でした」という。だがそのような見た目だったから、周りに誤解されることも多々あったようだ。(文:長田コウ)
「上司がめっちゃ怖い。商談している時間が一番幸せです」客先で冗談で言ったら本気で心配される
上司に10社ほど商談の同行をお願いした時のこと。大体の顧客から言われることは決まっていた。
「あの人すごい頭がいいんだろうけど見た目が反社だよね」
「見た目だけめっちゃ怖いよね」
実際、上司は厳しく詰めてくると、「バカ」「くず」「ごみ」と連発してきた。強いことを言われた時に女性は「パワハラだろ」「私じゃなかったら訴えてるからな」と思っていたが、上司の優しい一面も知っていた。
「私が納得できるまで言い合いに付き合ってくれたり、裏では私の良さを上層の方に伝えてくれていました」
上司の愛情を密かに感じ尊敬しながらも、ある時、ほんの出来心からだったのだろうか。
「完全に悪ふざけで自分のお客様に『そうなんですよ、めっちゃ怖いんです。社内にいると怒鳴られるので、お客様と商談している時間が一番幸せなんです』と言いまくっていました」
「半分本気、半分冗談で言っていたので、その節は本当にごめんね、と思ってます」
すると本気で同情した顧客が、今まで以上に商談の機会を設けてくれるようになったそう。女性は「調子にのっていろんな場所で言いまくりました」と振り返る。その結果、商談が増え、「これはいい攻略法を見つけたぜ」と、ほくそ笑んでいた。しかし、物事はそう上手くはいかず……。
「あるとき上司が『てめぇ! オレがパワハラしてるって言いふらしてんだろ‼』と怒鳴りながら帰ってきました」
上司は担当する顧客から「今は時代が違いますから、気をつけた方がいいですよ」とアドバイスを受けたようだ。しかしその顧客と接点がなかった女性は、なぜ上司の耳に入ったのか謎だった。
「おそらく私のお客様がよそでこの話をして、めぐりめぐってエリア内で広まってしまったのだと思います」
これを機に、上司はすっかりパワハラで有名になってしまった。反省しつつ、今の心境をこう語った。
「半分本気、半分冗談で言っていたので、その節は本当にごめんね、と思ってます。私はその会社から転職して今は接点がありませんが、今の自分のスキルはその上司から教わったものだと思っているので、今でも尊敬している上司です。一応」
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