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会社の倒産は突然のように見えて、実は至る所に予兆が隠れているものだ。投稿を寄せた50代女性は、わずか半年で勤務先が倒産した経験を持つ。その一部始終を振り返った。
女性は、数年前に新規開設された介護施設に、事務員として入社した。建築関係の本社が運営しており、自宅から近いこともあって「なんの疑いもなく応募」したそう。しかし、そこには想像を絶する結末が待っていた。(文:境井佑茉)
電気代未払い30万円が発覚「おかしいのでは?と思い始めていた」
立ち上げ準備の段階から、物品購入の決済がなかなか下りないなど、不自然な状況に違和感を覚えていたという。無事オープンしたものの、50室あまりの居室は満床には程遠い状態だった。案の定、年末に問題が起きる。
「30万円近い電気代が支払われておらず本社に数回掛け合いやっと支払ってもらい、その頃からおかしいのでは?と思い始めていた」
その矢先、驚きの現場を目撃してしまう。
「夜間、使っていない階の電気が付いてると呼び出しが来て対応に向かった所、工事部の部長が4、5人の人に囲まれてひたすら謝っている場面に遭遇してしまいました」
現場の窮状を察した女性は、施設長に「もしかしたら経営がうまくいっていないのかも」と不安を漏らした。しかし、高齢の施設長は
「そんな事ないだろ、だったら次の施設なんか作れないし、これだけ手広く運営しているから大丈夫だろ」
と軽い返答をするばかりだったという。
事務員へ「通帳を持って本社へ」と指示
年明け、本社からは「入居金を下げてもいいから満床に!」「経費削減」という切迫した通達が届くようになる。そして入社数か月後のある日、事態は急展開を迎えた。全施設の事務員に対し、預かっている通帳を持参して本社に集まるよう招集がかかったのだ。
「本社に行くと他の事務員と共に社長室に通され残高確認をされ、弁護士と思われる人物から『これから本社の人間が付いて銀行に行くので残高を全部おろして再度集合』と言われ、ばらけて銀行へ行きました」
帰社した女性が施設長に「Xデーが近い」と告げた直後、「翌月15日に解散」、つまり倒産の連絡が入ったという。
会社崩壊当日に「大口を開けて笑う社長」
幸いにも、事業を継承する団体が決まっており、入居者や職員の行き場がなくなる最悪の事態は免れた。しかし、解散を翌月に控えた月末、定例の仕事のため本社へ向かった女性は、驚きの出来事に遭遇する。
いつもは作業服の社員たちがスーツを着てエレベーターから降りてきて、女性にこう告げたのだ。
「今日で会社終わりだよ、継承の会社が手続き終わるまで保険証とか使えないからね」
なんとその日が「解散式」だったというのだ。驚きの事実を聞かされた女性は、すぐに勤務先の施設に連絡を入れたという。その後本社のオフィスに入ると、さらに信じられない光景を目にした。
「本社の社員は和気藹々と笑顔で話しながら荷造りをしています。奥には大口を開けて笑う社長も」
切迫感も悲壮感もなく、のんきな様子に唖然としたことだろう。その後は未払い給料の支払いについて説明を受け、「少し安心して帰社しました」というが、
「まさか入社して半年で会社が倒産するとは思いませんでした」
「本当に目まぐるしい半年でした」
と回想し、投稿を結んだ。
失礼すぎる面接官を黙らせた男性「あなたはお客様にもこんな態度で接するのですか?」


