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会社のために身を粉にして働いても、正当に評価されなければ誰だってバカバカしく思えてくる。埼玉県の30代男性は、以前に店長を務めていた職場でふと心が折れた瞬間を振り返った。
「店長やってて思ったのは、頑張るやつが一番バカ見ると気づいた」
かなりの理不尽を強いられた当時の状況を、男性は続けざまに語った。(文:湊真智人)
「やっと数字作っても評価はほぼ変わらない」
男性はチェーン展開している飲食店か小売業で働いていたのだろう。店長としての責務は、抱えきれないほどの重圧を男性に与えていた。
「人手足りないからシフトは自分で埋める、クレームも全部自分、売上も当然自分の責任。で、やっと数字作っても評価はほぼ変わらない」
責任ばかり丸投げされて見返りがないなら、モチベーションが下がるのは当然。おまけに、周囲の状況も男性のやる気を完全に削いでいった。
「逆に、適当にやっている店舗や遅刻ばっかのやつは特に何も言われず同じ扱い。本部は現場を見ていないくせに『とりあえずやって』で無理な施策投げてくるし、改善案出しても9割スルー。それなのに、結果は求める」
現場の苦労を知らない本部が無茶振りをしてくるのはよくある話だが、改善案すら撥ねつけられては絶望するしかない。
「あの環境に慣れたら終わる」
それでも限界までしがみついていた男性だが、ある時ふと緊張の糸が切れた。振り回されてばかりの自身を、こう客観視したようだ。
「冷静に考えて『これ真面目にやる意味ある?』ってなって、『あ、ここで頑張るの普通に時間の無駄だな』って気づいた。あの環境に慣れたら終わると思って、さっさと抜けた」
最終的に自分から脱出したということだった。
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