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たかの友梨「本人不在の謝罪」が批判受ける 弁護士は「謝らないよりはいい」と評価

1006takanoエステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を運営する不二ビューティの周辺が、依然として穏やかでない。10月4日、会社は高野社長が女性従業員に「不適切な発言」をしたことを謝罪したと発表した。

これで一件落着と思いきや、翌5日になり女性が加入する「エステ・ユニオン」組合が「事実に反する」と発表。「謝罪の場に被害者本人はいなかった」と反論した。

2日前に突然連絡、組合役員の同席認めず

組合の発表によると、10月2日に同社から組合にファクスが送信されたという。2日後の10月4日に、仙台店の従業員に対して「同年8月21日開催の食事会の件等に関するメッセージをお伝えする」という内容で、被害者にも出席を求めるものだった。

しかし、被害者が精神的ショックで休職していることなどを考慮し、組合は出席が困難であると同社に伝達。その上で、謝罪の方法や日程の調整を求めたが、同社は応じず、本人不在のまま謝罪が行われたという。

組合は、同社が一方的に謝罪をして発表したことを「不誠実な対応」と批判。組合役員が同席する場で、被害者本人に直接謝罪することを要求した。

これが報じられるとネットでは大きな話題になり、被害者不在の謝罪について、「どっち向いて謝罪してたんだ?」「反省する気ゼロじゃん」と批判が噴出する形となった。

ただ、会社側の立場から見ると、本人がいない時期をねらって社長が赴いているわけではない。役員同席という条件を認めなかったからといって、組合が本人を出席させなかったのではないか、という疑念もある。

この点について、使用者側の立場から、企業の団体交渉や労働問題に携わっているある弁護士は「まさに組合と会社の意地の張り合いですね」と指摘する。

「組合は本人の権利保護や、組合の手柄確保のために同席を希望するでしょうけど、会社側としては女性に対して『申し訳なかった』と謝罪をしたいのであって、組合役員が同席する必要はないと考えたのではないでしょうか。労使間の立場の違いが鮮明に出たといえるでしょう」

社長が従業員に対して直接謝らない会社も多い

そもそも、労働問題でトラブルが発生しても謝らない会社も多い。そうした中、同社が謝ろうとしているのは評価できるとしている。

「もちろん、会社が労基法に違反していたことについては弁解の余地がありませんが、謝らないよりはいい。書面で謝って終わりという会社もたくさんあるのに、社長が直接謝ろうとしたのですから、問題解決に向けて会社も前向きな行動をしていると評価できるでしょう」

また、会社の対応も、不誠実なものとは必ずしも言い切れないとする。

「会社としては、女性本人に謝罪の場へ出てきて欲しかったはずです。急だと言っても、2日前に連絡があれば本人に出席してもらうことは可能でしょう。社長もスケジュールの合間を縫って、仙台にまで出向いています。団体交渉の場でもないのに役員の同席を条件とし、『社長が謝罪したときには本人がいなかった』と主張する組合に、会社はやや不満があるのではないでしょうか」

組合の反論を受けて、不二ビューティは6日にホームページ上に「弊社従業員への謝罪について」という釈明文を掲載した。それによると、被害者に謝罪の場に出席するよう組合を通じて連絡していたが、「残念ながら当日ご出席いただけませんでした」という。

しかし、被害者が詰問を受けた8月の食事会には組合員以外の従業員も出席していたので、「当該組合員の方が出席していなくても高野が仙台店に赴いて謝罪をする必要と理由はあったと考えております」と説明する。

組合側も態度を軟化「評価しています」

被害者については「一刻も早く謝罪をお伝えすべく」、仙台店の謝罪が終わった後すぐ、同店で高野社長が読み上げたものと同じ謝罪文書をユニオンにファクスで送付したという。さらに、被害者に謝罪文を渡してもらえるよう、同じ謝罪文書を組合に郵送したそうだ。

組合も6日にブログを更新。高野社長が不適切な発言であると認めたことについて、「当組合としても評価しています」と好意的に受け止める。ただ、直接謝罪することよりも、労使間の話し合いが最優先事項だとし、「今後は不適切な発言があったということを踏まえて、団体交渉の場で話し合いに誠実に応じていただけるものと期待しています」と書いている。

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