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自分の経済力と「夜の街の相場観」を見誤ると、なかなかに悲惨な結果となる。福岡県の60代男性が、かつて40代半ばだった頃にやらかしたエピソードを寄せた。
当時は広島から福岡に移住してきたばかり。有名な歓楽街に憧れを抱き、「いつか中洲で一日数万使って呑んでみたい」という、だいぶ危うい野望を抱いていた。
当時通っていたのは、女性スタッフと一対一で飲む夜の店。「ま、だいたい2時間ほどいて5,6杯飲んでつまみ食べて1万5000円くらいだったと思う」と振り返る。これくらいならよくある金額感だろう。
お気に入りの女性と店外デートにこぎつけた際、男性は10万円を財布に入れて出かけたが、「最低でも1、2万円は残るだろう」と見当をつけていた。しかし、これが全ての計算違いの始まりだった。(文:篠原みつき)
財布の中身は即行で「カラカラ」に
二人で貴金属店へ向かうと、彼女が選んだのは10万円近くするペンダントだった。買い物を終えた時点で予算はほぼ消失。その後の予定も、男性を苦しめることになる。
「昼食にデパートに入っている天ぷら屋を予約していたので気が気でなかった。その後2人分の昼定食で財布はカラカラ」
あとの祭りである。そんな空気を察してか、彼女からは追い打ちのような一言が飛んだ。
「好きなもん買っていいと言うから」
太っ腹なところを見せようとしたセリフを、文字通りに受け取られた形だ。その後、店に同伴したものの「全く酒の味も美味いとも感じなく」なったというから、もはや何のための支払いだったのか分からない。
「風邪」で店を休む彼女に電話をかけてみると……
さらに数か月後、男性は決定的な「現実」を突きつけられる。改めて店に行ったある日、彼女が風邪で10日ほど休んでいると聞いた。心配してメールを送ってみたところ、返ってきたのは「同級生らしい女性同士で満面の笑顔で韓国旅行」を楽しむ姿だったという。
嘘をついてまで休んでいた彼女に「やっかみの電話」を入れると、あっけなく一蹴されてしまう。
「いいじゃない、わたしが一生懸命働いたお金なんだから」
確かにこの件については先方の言う通りではある。結局、1年近く店に通い詰めて「このザマ」だったという。彼女は当初、「同居の母が病気がちで入退院している」と言っていたと振り返り、
「その話が嘘か真か真相はわからないが、その道のプロではあるには変わりない」
と悔しそうに書いている。
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