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現場の評価よりも、社員の「過去の部活経験」を絶対視する上司。そんな理不尽な環境に置かれたら、誰しも堪えられないではないか。
前編では、IT関係の会社でマネージャーを務める40代男性が、仕事についていけない元体育会系の30代部下をめぐって社長と対立した経緯を紹介した。論理的思考が苦手でその場しのぎを繰り返す部下の異動を打診したところ、社長から
「仕事なんてスポーツよりはキツくないはずだ。確か君は運動部の経験なかったよな?じゃあわからんだろうな」
と的外れな言葉をぶつけられ、ついに男性の堪忍袋の緒が切れることとなる。
【前編はこちら】「確か君は運動部の経験なかったよな?じゃあわからんだろうな」"体育会系"を最優先し、現場の評価を無視する社長にキレた男性
「もう彼への指導は社長がやってください」
社長の言葉に対し、男性はこう言い放った。
「そんなに体育会系の人材が優秀だと思うのなら、もう私は明日から出勤しません。代わりに今から運動部出身のマネージャー職でも探してください。あと、彼が運動部出身という根拠だけで優秀と信じて疑わないなら、もう彼への指導は社長がやってください」
すると社長は気まずそうに「ああ、運動部かどうかは関係なかったね。君はそれに関係なくよくやってくれている」と前言を撤回した。男性は不思議とスカッとした気分になったと振り返る。
体育会系だけで許される”賞味期限”は「30歳くらい」
男性は就職氷河期の後半世代だ。20代の頃は「お前の代わりはいくらでもいる」「正社員になりたい人間なんて腐るほどいるから辞めて結構」と言われるような職場でメンタルを壊した経験もあるという。当時は、体力やメンタルが強靭な体育会系人材が重宝されていたのだろう。
しかし、今は時代が違う。男性はこう語る。
「会社と労働者の間で、圧倒的に労働者が弱かった時代を知っているからこそ『もう明日から出勤しません』という一言を会社に言えたことと、そういって会社側が怯んだことに、長年の鬱積したモヤが一気に晴れたような気分になりました」
また、男性は体育会系人材について「賞味期限は30歳くらい」と指摘する。
「従順かどうかとか、上司にお酌ができるかより、話す『中身』を徹底的に見られる。それまで従順さや愛想だけで20代を過ごして来たなら、すごく大変です。より若い『かわいがられキャラ』の従順な体育会系出身社員もどんどん入ってくるし、30歳を超えると一気に求められる業務の質が変わっていきます」
20代のうちは勢いや愛想で通用しても、30代以降は仕事の質が問われるようになるのは、どの業界でも共通の事実と言えそうだ。
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