
画像はイメージ(AIで作成)
今ではコンプライアンスや残業規制が厳しくなっているが、1990年代は過度な長時間労働が常態化しているケースも珍しくなかった。当時、過酷な環境に直面し、会社に見切りをつけたというエピソードが、福岡県の60代男性から寄せられた。
今から30年ほど前、ビル管理会社の警備課に所属していた男性。バイトから入社し、半年後に社員に昇格したものの、その前後で上司や先輩格が次々と退職してしまったという。
「その後、大手企業を早期退職して来られた方が課長として入社。ただ警備経験なく。あまりにも過酷な労働時間だったこともあり歳だからと一年ほどされて退職」
専門学校卒の女性新入社員は夜勤ができず内勤や駐車場管理に回った。その結果、男性の残業は「100時間有に超えた月もあった」という。(文:島耕太郎)
「浮気しているのではと勘違いされ大喧嘩に」
当時はバブル真っ只中で、会社は東南アジアに駐在所を設け、慰安旅行で渡航するほど勢いがあったが、現場の負担は偏っていた。家に帰ることもままならない勤務状況は、男性のプライベートにも悪影響を及ぼした。
「その後、結婚しようと彼女が出来たがあまりにも家に帰ることが少なかったのと女性新入社員(その後2人で現場を担当する)との連絡が頻繁だったこともあり、浮気しているのではと勘違いされ大喧嘩に」
公私ともに追い詰められた男性は、状況の改善を求めて本社の次長に直談判した。
「冷たい反応。親族会社だったからか威圧的だった」
しかし、返ってきたのは突き放すような言葉だった。
「『やる気がないならやめてもらって結構』と冷たい反応。全く職場改善する気もなく。親族会社だったからか威圧的だった」
職場環境が変わる見込みがないと悟った男性。さらに、24時間代行勤務をしていた日には、配属先の70代男性から暴言を吐かれる始末だったという。
こうして、入社から3年で退職した男性。「たまたまマップで見たら同じところに残っていた」と現在の様子を明かしたが、当時の劣悪な環境からすると、3年も勤めたのはむしろよく我慢した方かもれない。
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