「ダメ出し」ができない日本の職場 摩擦を避け続けていれば「痛い人」だらけになる

日本人の多くは、他人に否定的なことを率直に伝えることが苦手です。そもそも「あうんの呼吸」とか「以心伝心」「一を聞いて十を知る」などが肯定的な言葉として用いられ、物事を明確にストレートに伝えることをあまり美しいと思わず、曖昧に婉曲的に表現し、それを慮り、察することをよしとしている人々ですから、無理もないことと思います。

直截的に物事を言う人は、空気の読めないデリカシーのない人のように扱われたりします。そういう人の起こす人々の間の摩擦が不快に思えるのでしょう。しかし、そういう慮りゆえに、他人に「ダメ出し」や「ネガティブフィードバック」をしない職場は、働きやすい職場といえるのでしょうか。(文:曽和利光)

「自己認知」はチームワークを高めるコアな要素