【バブルか!】「会社は出勤することに意義がある」 眠気覚ましドリンクの前時代的すぎる広告コピーが物議
企業広告は世相を反映するものだが、8月8日にとあるツイッターユーザーが投稿した屋外広告の写真がネット上で物議を醸している。
「会社は出勤することに意義がある。頑張れ会社人!」
前時代的なコピーに批判殺到「これだから日本の大企業は生産性が低くなった」
これは、常盤薬品工業が販売している清涼飲料水「眠眠打破」の広告に掲載されているコピーだ。投稿者は「オリンピックじゃねーんだよ!!風邪とかうつされたら迷惑だから休めよ!!」とコメント。約7700件のリツイートがされた。
反応としては「これだから日本の大企業は生産性が低くなったんだろうな」とやはり批判的な声が多い。
「こういう考え方が、非効率な組織運営を日本に定着させた。今どきどんな爺さんでも言わない。会社は顔を出すことが重要ではない。如何に組織に貢献できるかが問題」
「社畜へのスローガン……」
かつて日本がバブルに沸いた1980年代後半に、栄養ドリンク「リゲイン」の「24時間戦えますか。」というコピーが流行ったことがある。とにかくガムシャラに働くという当時の世相をよく反映しているが、今回の「会社は出勤することに意義がある」というコピーは、あまりに前時代的だ。
風邪をひいたぐらいでは休めない日本の悪しき社畜文化
日本では会社に行くことが大切という風潮が強い。ツイッターを見ると、体調が悪くても休めない人たちのひどい現状が書き込まれている。
「風疹に罹っているのに出社しろ! と言われた人の話を聞いて呆然。日本人、死ぬまで奴隷労働させられますネ」
「うちは『だるいので体温はかったら42度あったので病院行くのに休みたい』といったら、上司が病院に来て、点滴終わりまで付き添われた挙句、マスクもさせてもらえずに(上司はちゃっかりマスクしてる)会社へ連れて行かれた」
皆勤賞があるように、「休まないことは賞賛されるべきこと」だという教育を日本人は受けてきた。もちろん、徹底的な体調管理で皆勤状態、ということであれば素晴らしいが、どんなに気をつけていても人間、病気になるときはなるものだ。
体調不良で頭が回らない状態で仕事をしても生産性は上がらない。当然ではあるが、体調に合わせて適宜休むべきだろう。
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