「体は男性でも大きいサイズの女性用スーツを着れます」 マルイがLGBT就活生を応援
丸井グループとNPO法人Rebitが2月25日、LGBTの就活生を対象にしたイベント、「LGBT就活生応援!自分らしいスーツを探そう!」を有楽町マルイで開催する。
イベントでは、「スーツどうしたらいいんだろう」「からだの性別とは違うスーツが着たい」といった就活生の要望に応えるべく、LGBT接客研修を事前に受けた丸井スタッフがスーツ選びに付き添ってくれるという。
「年齢・性別・身体的特徴などを超えてすべてのお客さまに楽しんでもらいたい」
丸井グループはこれまでもLGBT問題に積極的に取り組んできた。広報担当者は、次のように語った。
「丸井グループは、年齢・性別・身体的特徴などを超えてすべてのお客さまに楽しんでいただけるものづくりや店舗づくりを進めてきました。LGBTのお客さまに向けた取り組みとしては、昨年より『LGBTマナー研修』を実施したり、『東京レインボープライド』に参加したりしています。今回の就活生応援イベントもそうした取り組みの一環として行います」
またLGBTの人々だけでなく、車いすやベビーカーを利用している人も買い物をしやすいようにと通路を広くしたり、車いす用の充電用コンセントを設けたりするなどユニバーサルデザインの取り組みも進めているという。
今回は、LGBT就活生に向けたスーツ選びということだが、当事者からはどのような要望が出ているのだろうか。
「例えば、体は男性だが心は女性で女性用の就活スーツを着て面接にのぞみたいという方がいます。弊社のスーツは、女性用の既製品でもウエストが55センチ~88センチとかなり幅広いサイズ展開となっています。パンプスも19.5センチ~27センチまであるため、体は男性という方にも女性用のスーツを着ていただくことができます。逆に男性用のスーツは、パターンオーダーで150㎝から対応できたり、ビジネスシューズもサイズ展開が幅広いため、小柄な女性で男性物のスーツを身に着けたいという方にも対応できます」
イベントでは、1時間づつ、8人分の枠を設けていたが、予約開始の2日後には埋まってしまったという。なかなか表に現れないだけで、少なくないLGBT就活生がスーツ選びに困っている可能性が伺える。
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