女性部下の2割が「上司からのSNS友達申請をムシ」 一方、男性上司の2割が「恋愛目的」で申請していることが判明
IT企業のオールコネクトは9月20日、「上司と部下のSNS事情に関する調査」の結果を発表した。調査は8月31日~9月5日にインターネットで実施し、上司がいる20代会社員200人と、部下がいる30~40代会社員200人から回答を得た。
20代会社員で「上司からSNSでつながりを求められた(友達申請を受けた)ことがある」という人は55.5%。男女別に見ると、男性は48.0%と半数に満たないが、女性は63.0%が友達申請を受けた経験があるという。
「上司からSNSで友達申請をうけたときにとった行動」を聞くと、最も多かったのは「仕方なく承認した」で37.8%だった。
上司から友達申請されたときの気持ちは「困」「嫌」「悩」「引」
「仕方なく承認した」と回答した人の理由としては、
「承認しないと面倒だから」
「他の部下に申請して承認されていたら、その部下と違う目で見られそうだから」
という意見が寄せられた。次点に「快く承認した」(23.4%)がランクインしているが、「無視した」(18.9%)、「保留にした」(18.0%)という人も各2割程度いる。男女別に見ると「無視した」と回答した割合は、男性(16.7%)より女性(20.6%)の方が高かった。
また「上司からSNSで友達申請を受けたときの感情を一文字で表すと?」と聞くと、最も多かったのは「困」(30.5%)。以降「嫌」(25.5%)、「悩」(19.0%)、「驚」(12.0%)、「引」(11.0%)とネガティブな漢字が上位5位にランクインした。
一方、30~40代男女の上司に対して「部下にSNSで友達申請をしたことがあるか」と聞くと、「ある」は33.5%という結果となった。男女別にみると、男性が39.0%で女性が28.0%となり、女性より男性の方がSNSでのつながりを求めているようだ。
SNSで友達申請をしたことがある人に理由の上位3位には「仕事のやりとりをスムーズに行いたかったから」(38.8%)、「共通の話題を見つけたかったから」(32.8%)、「上司と部下のような関係ではなく、友達のような関係になりたかったから」(31.3%)がランクインしている。
一部の男性上司は、部下を「友達」や「恋愛対象」と思っている?
男女別に見ると、「仕事のやりとりをスムーズに行いたかったから」(男性43.6%、女性32.1%)、「上司部下のような関係でなく、友達のような関係になりたかったから」(男性35.9%、女性25.0%)という項目で男性が女性を上回っていた。
中には「恋愛対象として見ているから」(13.4%)という回答もあり、こちらは男女別では男性(17.9%)が女性(7.1%)を10.8ポイント上回るという結果となった。男性の約2割が下心でSNS申請しているようだ。
この結果から同社広報部はプレスリリースで、30代~40代の上司は「歩み寄りの姿勢」が見られるが、「20代は仕事とプライベートを切り離して考えているのかもしれません」と分析する。また男性上司の約2割が部下を恋愛対象として見ていることについては、
「悪いとは言いませんが、立場や仕事を盾にして犯罪に走らないようにだけ注意してもらいたいです」
と述べていた。