「企業が欲しいのは安くて若い労働者だけ」で本当にいいのか?40代以上の希望退職者募集が相次ぐ現状、識者が問題提起 | キャリコネニュース
おかげさまで11周年 メルマガ読者数
65万人以上!

「企業が欲しいのは安くて若い労働者だけ」で本当にいいのか?40代以上の希望退職者募集が相次ぐ現状、識者が問題提起

人材を「コスト」としか見ない日本企業に疑問を投げかけます

人材を「コスト」としか見ない日本企業に疑問を投げかけます

5月27日の「モーニングCROSS」(MX系)では、健康社会学者の河合薫氏が終身雇用のあり方や中堅社員の働き方に関する持論を展開した。

最近では、45歳以上を対象に希望退職者を募る企業が増えつつある。人材の流動化が進み再就職先も増えたという報道があるものの、河合氏は「(募集要項に)年齢は何も書かれていないけど、(40代以降は)面接すら受けさせてもらえないのが現実です」と語る。(文:石川祐介)

「日本企業は長期雇用で得られる利点を引き出す経営ができていない」

続けて、「企業がほしいのは極論を言うと、若くて安い労働者なんです」とも指摘する。様々な経験を積んできた40代を雇用することは、企業にとって大きなメリットをもたらす可能があるが、人をコストとして見る企業が多いため、低賃金で雇える若者ばかりが採用されがちだという。

「人材重視の経営が結果的に企業の収益を生み出す最良の選択であるっていうのは、日本に限らず欧米での全ての研究が辿り着く先です。ところが、日本ではコスト重視・企業重視が行われている」

日本の経済界は、目先の利益ばかりを追求する短期的な視点でしか物事を見られなくなっており、人材を育てることやスキルのある人材を採用することが蔑ろにされているようだ。

経団連の中西宏明会長は先日、終身雇用は制度疲弊を起こしていると発言していた。これについて河合氏は「長期雇用というのは制度ではなく、人間の可能性を信じる経営哲学だと思うんですよ」と主張する。

「日本だけが長期雇用しているイメージがメディアから発せられる場合が多いですけど、ヨーロッパでもアメリカでも基本は長期雇用です。『生涯に何社務めるか?』という調査をやると、日本とヨーロッパではほとんど違いがない」

終身雇用は日本に限った制度ではなく、「日本企業は長期雇用で得られる利点を引き出す経営ができていない」と指摘した。

定年までやり過ごそうとする「働かないおじさん」の増加も問題

ただ、「現場を見ていると全て経営者の責任にはできなくて、”働かないおじさん問題”というのがあるんですよ」とも言う。河合氏は、給与に見合ったパフォーマンスを出していなくても、定年までなんとか会社にしがみつこうとする中堅社員が増えていると感じるという。そのため、40代以降の求職者を断ったり終身雇用を廃止したりする流れが起きてしまうのもやむを得ないと話す。

「会社員になることが目的になったことを”会社員の病”って呼んでるんですけど、そうなってしまうと企業の負担にしかならないし、若者が活躍できない。なにより、自分の人生を台無しにすることになるんですよ。そういう人には自分の価値判断が求められる時代がきた」

会社の言うことに従うだけではなく、自分にとって何が幸せか自分で判断することが必要になる、という見方を示していた。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 有給を却下した上司に「随分と自分勝手な理論を展開してますよね?」と言い返した男性 退職届も強気で出す
  2. 面接で人格否定された男性、ハローワークと本社へ通報した結果「本社からお詫びの手紙がきて…」
  3. 「大学を出てウチですか?」面接官が履歴書を見て鼻で笑う…… 激怒した男性が本社に通報した結果は
  4. 「休日もボランティアで働け」という上司に反撃した男性 「あなた、ボランティアの意味を知らないでしょう」
  5. ヤクザの名刺をちらつかせる40代先輩、ついに後輩が「座れボケ!」とブチギレ説教 解雇された男が最後に放った言葉とは
  6. 面接で30分以上待たされた女性、謝罪もない面接官に「辞退します」と言い放って帰宅
  7. 上司から“あんた”呼ばわりされた男性 「私には、○○と言う名前があるんですが」と言い返したら…
  8. 面接官に「素人」呼ばわりされた30代男性、ピシャリと言い返す「天狗になるのもいい加減にしなさい!」
  9. 市役所のクレーマー「お前、高卒か?」 → 高学歴男性が「院卒です」と答えた結果【実録マンガ】
  10. 「あなたの日本語おかしいわね、日本人?」と電話口でクレーム → 「ご予約いただかなくて結構です」とお断りした男性【実録マンガ】

アーカイブ