ブラック企業を避けるには、入社前にブラックか否かを見分けることが大切だ。事前にブラック企業対策ができていれば、就活時に企業を効率的に絞り込めるし、入社して苦しむこともないだろう。ブラック企業経験者のキャリコネニュース読者から寄せられたエピソードを紹介する。
見分けるポイントのひとつとして、販売・サービス職の40代女性は、
「見える所だけキレイにしている。やたらと女性が活躍できるということを強調している」
ということを挙げる。
地方大手銀行は「中途半端に歴史があり、会社の”しきたり”が簡単にまかり通ります」
管理・事務職の20代女性は、入社前における会社の苦し紛れな応対を明かした。入社時、人事担当に「ブラックとかホワイトって人によって感じ方が異なるから、うちの会社をブラックって見える人もいれば、ホワイトって見える人もいるから」と言われたという。
「でもそれって暗に、『自社はブラック企業ですよと言っているのと同じなのでは?』という疑問を感じずにはいられませんでした」
技術職の30代男性は、「地方の大手企業が1番危ないです」という。その理由として、
「ブランド力もあるため、求人をかければ新卒はいくらでも応募してきます。有名企業ですから、親族からも誇りに思われるので簡単には辞められません」
という。さらに「中途半端に歴史があり、会社の”しきたり”が簡単にまかり通ります」と明かした。
「タイピングができれば誰にでもできる仕事です、大丈夫です」
管理・事務職の20代女性は、かつて働いていた会社を挙げる。会社のことは転職サイトで知ったが、「急募」「10人以上採用」「未経験大歓迎」という文句が並んでいたという。
履歴書と職務経歴書審査をパスし、1回しかなかった面接もクリア。即日の合格通知が来たという。この状況に女性は「とにかく人手が足りず『誰でもいいから採用したい』という意図があらゆる面から透けていました」という。
「実際に働いてみると、どんどん人を入れるため研修が追いつかず、『まだ試用期間中の先輩がマニュアルを盗み見みしながら新入社員を教える』という酷い状況でした。上層部の『誰でもいい』という考えは、大々的に口にしなくても必ず社員は分かります。『俺たちなんてクズ』と社員が堂々と発言していました」
また女性の同期は先輩に、「なんでこんなところで働いているの?お前人生失敗じゃん」と言われて、激怒したこともあった。腑に落ちなかった同期は退職後、その先輩に民事訴訟を起こす騒ぎまで発展した。
女性は、「早く新しい仕事を見つけたいと甘い文言に飛びついて安易に転職活動をしてしまったのがいけなかった」と退職を決意。その際に改めて会社がYouTubeにアップした採用促進動画を見てみると、
「かつての先輩が『タイピングができれば誰にでもできる仕事です、大丈夫です』と死んだ目をしながら話していた」
と綴る。
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