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「今の会社に定年まで勤める」という若手社員の6割が転職サイトに登録しているという矛盾

若手社員の3人に1人が転職を検討していることがわかった

若手社員の3人に1人が転職を検討していることがわかった

日本能率協会は10月18日、「若手社員意識調査」の結果を発表した。調査は、8~9月にネット上で実施し、入社後半年・2年目を迎えた若手社員の男女400人から回答を得た。

転職する意志について聞くと、3人に1人が「転職することを検討しているが、特に行動していない」(33.5%)と答え、”何となく”転職を考えている人が多い様子がうかがえた。また、「転職を検討し、近いうちに活動を始める予定である」(12.3%)、「現在、転職活動中」(3.0%)と合わせて半数近くの人が入社直後に転職を考えるようだ。

約半数が転職サイトに登録 「副業や兼業をしている」人は3割弱

転職サイトについては、約半数が「登録している」(46.8%)と回答。「転職活動中」と回答した人の75%が登録していたが、一方で「転職はせず、今の会社に定年まで勤めるつもり」と答えた人でも60.9%が登録していた。現時点で転職をするつもりはなくても、「本当に現在の会社で良いのかどうか」と他社と比較しながら情報を取ろうとしているのだろうか。

副業については、「すでに副業や兼業をしている」と答えた人は28%にとどまった一方、「興味はあるが、現在はしていない」(54.3%)が最多を占めた。また、「今の会社で定年まで勤めるつもり」の人に絞ってみると、50.6%と半数以上が「すでに副業や兼業をしている」こともわかった。

「副業・兼業をする理由」を聞いたところ、最多は「収入を上げるため」(58.7%)。次に、「複数の収入源を持っておきたいため」(38%)、「キャリアの幅を広げるため」(24.3%)、などといった回答が並んだ。

職場に目標にしたい上司がいる人ほど「能力・スキルが上がった」と実感する傾向

続いて、職場の人間関係についての質問では、「現在の職場に、目指したい上司、目標としたい人がいる」と答えた人が63.5%に上った。このうち、78.7%は「会社のビジョンや戦略と自分の仕事のつながりを少しでも感じる」と回答。「目標としたい人がいない」と答えた人では28%にとどまった。

また、「目標としたい人がいる」とした人のうち、78%は「能力やスキルが少しでも上がった」と実感しているよう。「目標としたい人がいない」人では42.4%と大きく差が開き、部下の能力を着実に伸ばせる上司こそが目標とされる傾向がうかがえた。

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