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経験者が語るブラック企業の見分け方「働いている人の顔が死んでいる」「キラキラ感で釣る。民度に問題がある」

一見ブラック企業には見えないことも

一見ブラック企業には見えないことも

ブラック企業の実態は、掴みににくいものだ。会社のホームページや求人情報などから読み取ることは難しく、そうなると経験者に”見分け方”のコツを聞くのも手ではないだろうか。キャリコネニュース読者からは、

「働いている人の顔が死んでいる」(40代女性、販売・サービス職)
「コンプライアンスを意識しすぎている会社」(30代男性、営業職)

といった声も寄せられている。実際、ブラック企業にはどのような特徴があるのだろうか。

「対外的なCSRアピールや新制度の導入を強調する企業は危険」

販売・サービス職の30代男性は、「対外的なCSRアピールや新制度の導入を強調する企業は危険」だと警鐘を鳴らす。CSRとは、コンプライアンスの遵守や環境問題への配慮など、事業活動以外の会社としての取り組みのことだ。男性は、

「時代に先駆けた取り組みを行い、労働者の働きやすさに対する取り組みも積極的にアピールする、という企業は外向けにホワイトっぷりを打ち出し、ブランドイメージをよくすることばかり考えています」

と言うが、実際は「社員への情報の制限、分かりにくい情報開示、業務理由や社内の雰囲気で新制度の利用を妨げたりされます。そういう建前と実情にギャップがある企業は、一見ブラックに見えない分、たちが悪いです」とのことだ。

「会社はみなさんが1日を過ごすところ。お金をかけました」→毎日深夜まで残業

管理・事務職の30代男性は、以前の会社での経験から、「過度にお洒落なオフィスの会社は気をつけてください」と忠告している。そこには、社長の危険な思惑があった。

「社長は『会社はみなさんが1日のほとんどを過ごすところ。だからお金をかけてつくりました』と言っていました。一見すると従業員を気遣っているように聞こえますが、その会社では毎日深夜まで残業続きで、本当に”1日のほとんど”を過ごす羽目になりました」

という。男性は今、人材派遣会社に勤めているが、「お洒落なオフィスは採用プロモーションの一環としてやっていることも多いです」と続ける。

「オフィスを華美なデザインにしてある会社は、元々の離職率も高く、採用難の解決の一環であることが多いです。また、そういう表面的なキラキラ感に釣られて入る人が多い会社なので、民度にも問題があります……」

男性は当時を振り返り、

「学生の延長線なのか、風紀の乱れもひどく、感情面での公私の区別がつかない社員も多くてギスギスしており、それも離職率の高い原因の1つです。まともな会社はオフィスの改装よりも先に、そういう問題点の方から改善に着手するものですよ」

と綴っている。

※キャリコネニュースでは引き続き「あなたの思う『ブラック企業の見分け方』」「家族に対して不満がある人」に関するアンケートを募集しています。

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