勤続12年で手取り14万円は自己責任なのだろうか。キャリコネニュースで掲載した「手取り14万円は自己責任か」という記事の反響を受け、読者から寄せられたさまざまな声を紹介した。
実際の回答では、「自己責任だ」という意見が大半だ。「転職や新たな資格取得など努力をしていない」(40代女性/販売・サービス職)というように、14万円で働き続ける人の問題点を指摘する回答もあった。
国税庁の調査によると、正規社員の平均年収は504万円。手取り14万円だと、ボーナスが計4か月分出たとしても年収200万円台になる。
「転職せずに国のせいにするのはどうかと思う」
この「手取り14万円問題」は、ガールズちゃんねるのトピックで「12年勤務して手取り14万円。日本終わってますよね?」という投稿がきっかけだった。キャリコネニュース読者からはこの「日本終わってますよね?」に疑問を呈する声が寄せられている。
「さすがに手取り14万円だったら転職を考えると思うし、転職をせずに国のせいにするのはどうかと思う」(20代男性/技術職)
トピ主の、仕事を辞めるなどの行動を起こさずに国のせいにする姿勢批を批判する人も少なくはない。中には、
「不満であればもっと早くその状況を脱する行動をすべきだった」(30代男性/管理・事務職)
と、転職しなかったことや転職するための努力を怠ったことが”自己責任”だとする意見も多く見られた。
安月給から抜け出せない理由「賃金をもらえるだけありがたいと思っていた」
安い給料でも12年間働き続ける理由を推測する声もあった。技術職の20代男性は、
「世間一般的な給料をもらっていない、知らない、わからないってこと?」
と推測する。一般的な給料相場を知らなければ、手取り14万円に対して疑念を抱くこともないだろう。販売・サービス職の30代女性は、
「環境的にそこから抜け出せない人も多く、私もそのうちの1人で賃金をもらえるだけありがたいと思っていました。転職してもらえる額が増えて、初めて14万円じゃ低すぎると思えたのです」
という。自分の給料が低いことに気づかなかった理由として、女性は自己肯定感の低さを挙げ、「自己肯定感の低い人はそこから抜け出すのも難しい」と綴っている。
「この人がその金額で続けた結果、後から入社する人たちもその金額」
技術職の40代女性は、14万円で仕事を続けることは他の問題もはらんでいるという指摘する。
「この人がその金額で続けた結果、後から入社する人たちもその金額。納得して続けた結果、後から来る若い世代にも迷惑をかけた。やめちゃえばよかったんだよ」
確かに、会社が14万円の給料で働く社員がいるとわかっていたら、同じ金額かそれより以下で求人募集をかける可能性がある。そういう意味でも、あまりにも安い金額で働き続けることは、早い段階で見切りをつけた方がいいのかもしれない。
※キャリコネニュースでは引き続き「勤続12年で手取り14万円なのは”自己責任”?」や【年末年始】帰省・旅行したら職場にお土産を買うべき?に関するアンケートを募集しています。