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【医療・介護編】ブラックな職場環境「月に500時間超の勤務」「玄関で謎の発声練習。恥ずかしい」

月の勤務時間が500時間を超える人も

月の勤務時間が500時間を超える人も

医療や介護の現場では、24時間シフトを組まれる施設も多く、労働時間に関するトラブルは起きやすい。医療・介護職の40代女性キャリコネニュース読者からは、

「9時に出て帰宅は24時。残業代、休憩時間なし。文句と愚痴ばかりのクズの上司。ほんと最悪でした」

といった声が寄せられている。今回は医療・介護現場で働く人のブラックエピソードを拾ってみた。(文:鹿賀大資)

けがをした社員の代わりに「穴埋め要員で3か月連続勤務」

医療・介護職の30代男性は、入社後に1週間連泊で働かせた社長について綴る。別の社員が腕を骨折した際には、穴埋めとして3か月連続の勤務をさせられたことがあった。

「その間は毎日、朝から出社と終電帰宅の繰り返し。浴室や仮眠室などがないため、入浴は週1~2回、睡眠は床か椅子に座ったまま1日3時間のみ。銭湯に行こうとすると『そんな時間があるなら早く仕事を上げて帰れ』と言われる。給与明細に休日出勤や残業代の記載はなかった」

ある日、社長が酒を浴びた状態で夜遅くに会社に戻ったことがあった。その際、ある社員に自身がずっと放置していた仕事を「朝までにやっておけ」と丸投げした。ところが仕事量は膨大で、「どんなに雑に早くやっても5時間はかかる」ものだったという。しかし当の本人は、お構いなしに飲酒運転で帰る始末だった。また、

「自律神経を壊した社員が検査のため休み、3日目には『あいつ仮病使いやがって!』と他の社員に怒鳴り散らしていた。診断書がなかなか出なくて休んでいたのに」

そうしたことから、社員は次々と離職し、最終的には仕事が回らなくなる人数まで減った。残すは男性を含めて2人だけになったが、その1人も退職を希望した。男性は社長に「引き継ぎのために1人入れてほしい」と頼んだが、答えは「必要ない」の一言。その後は結局、男性が1人で会社を回すことになったという。

「さすがにヤバいと思ったのか新人を雇ったが、教育は丸投げ。社長は医者に『あまり長く働くな』と言われたなど言い訳をして19時には帰宅。結局、負担はすべて自分が負い、月の勤務時間は500時間を超えていた」

それでも男性は努力して取引先を増やし、定着までさせていった。売上も社長の倍以上と結果を出したが、年度末の総括で「お前らが働かないから今年は○○○万の赤字だ!」と罵られたという。

自由奔放な理事長「りんご食べたいから皮むいて」

ある30代女性は、「持ち帰り仕事やサビ残が当たり前」という元勤務先を振り返る。理事長が勤怠管理をする施設で、タイムカードはなかった。勤務した時間を勝手に記入し、職員に確認なく承認していたという。そんな理事長について、

「『本当は雇わなくても良かったけど、雇ってあげたんだよ』『休みの日は休まなくていいんだよ』『今日は帰らなくていいから、これ終わらせておいてね』という迷言を連発していました」

その施設では7時に開所し、早番も同じ時間に出勤することになる。しかし実際は5時30分に出勤して、開所の準備をしなければならなかった。特に雪が降ると朝から駐車場の雪かきが必要になるため、4時には出勤しないと追いつかない。それなのにサービス残業で「きつかった」という。さらに、

「理事長が元ラジオ局に勤めていたとかで、勤務終了後は謎の発声練習の時間がありました。しかも玄関で!利用者さんが通る中での発声練習はめちゃくちゃ恥ずかしかったです。理事長自身は、ほぼ職場におらず近所の集会所をブラブラ」

そんな理事長が出勤してくると、車通勤の職員に「どこそこまで連れてって」「りんご食べたいから皮むいて」と業務に関係のない命令をするという。女性は「もう自由すぎて呆れてしまいました」と綴っている。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」「ウチの会社のホワイト自慢」に関するアンケートを募集しています。

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