新型コロナで疲弊する小売現場の実情「いつ感染するかと毎日ヒヤヒヤ」「従業員が出勤してくる方向や車まで覚えられている」 | キャリコネニュース
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新型コロナで疲弊する小売現場の実情「いつ感染するかと毎日ヒヤヒヤ」「従業員が出勤してくる方向や車まで覚えられている」

盗難被害も出ているようだ

盗難被害も出ているようだ

新型コロナウイルス流行のため、小売現場では依然として休息の目処がつかないという人も多いだろう。感染対策であるマスクなどの品薄も続き、全国の小売現場が対応に追われる状況だ。それでも従業員のことなど気にもとめない客は少なくない。キャリコネニュース読者からも、

「マスクの入荷日になるとお客さんが朝早くから並び、鍵開け担当の従業員の車が停められなくなる事態になっています」(香川県/20代女性/ドラッグストア)

といった声が寄せられている。さらに女性は、「『一般客の駐車禁止』と書かれた看板を立てていても車を平気で停めようとしたり。挙句の果てには、駐車場が満車だからと道路脇に停めて並んいでる人もいます」という。

三重県でドラッグストアに勤務する20代女性も、常軌を逸する客の行動に疲弊している。(文:鹿賀大資)

「ドラッグストアの駐車場で車中泊をしてまで並ぶ客」

女性の勤務先では、深夜から店の専用駐車場に無断で車中泊をしてまで並ぶ客がいる。それにとどまらず、

「従業員が出勤してくる方向、格好や車までも覚えられています。従業員としての姿ならまだしも、プライベートの姿でも声をかけられ『マスクはないのか』などと聞かれます。プライバシーの侵害です。本当に心ない暴言ばかりの毎日でうんざりしています」

という。女性は、

「海外の来店客から『日本人は譲り合いとおもてなしの心が素晴らしい』という評価をしてもらっています。でも現在、来店される日本人の方は、そのような評価が嘘のように殺伐としています」

と嘆く。

自宅から容器を持参し、店頭設置の消毒液を移し替えて持ち帰る人も

埼玉県の50代女性が働くスーパーでは、店側が衛生対策として設置するアルコール消毒液の盗難が多発している。

「来店されたお客様に使っていただくよう、入口付近にアルコール消毒液を設置しています。自由に使っていただいていますが中には自宅から容器を持参し、消毒液を移し替えて持ち帰る人もいました」

またトイレにも消毒液を設置しているが、「人の目が少ないからでしょうか、こちらは容器ごと盗まれました。立派な犯罪です!」という。女性は「このような日々の状況に人間不信に陥りそうです」とこぼしている。

美容部員をする東京都の30代女性は、試用品からの感染を危惧する。店舗側は、マスク着用や手指消毒の励行、客へのメイクサービスの自粛などに努めている。しかし客の中には、そうした従業員の心がけなどは気にもとめない人もいる。

「マスクをせずに来店するお客様がいたり、口紅などのテスターを直塗りしたり。いつ感染するかと毎日ヒヤヒヤしています。子どもがいるので、できるだけ感染したくありません。いっそのこと仕事を休みにしてほしいです」

普段なら売り上げを気にするものの、今だけは「化粧品なんてなくても死なないんだから」と綴っている。

※キャリコネニュースでは引き続き【新型コロナ】ドラッグストア・スーパーで働いている人の声募集【新型コロナ】緊急事態宣言でも出社しなくてはいけない人に関するアンケートを募集しています。

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