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「学歴は冴えなくても、大手に滑り込む余地は十分ある」 人気企業で働く女性の経験談

30代女性が感じた、学歴格差

30代女性が感じた、学歴格差

自身の社会経験を通して、学歴の必要性を主張する人は少なくない。キャリコネニュース読者からは、

「貧乏は一生ついて回らないけれど、学歴は一生ついて回る!自分の生きた時代背景を顧みると、偏差値の高い4年制大学卒が高学歴の目安」(茨城県/短大卒60代女性/金融・保険系)
「ジュエリー関係の仕事をしていますが、学歴の有無で信用度が違います。ちなみに私は、東京藝術大学大学院修了です。大学卒であれば高学歴だと思います」(神奈川県/50代女性/個人事業主)
「就活で線引きがあるため学歴は必要。今は有名大卒が当たり前。面接の際、都内の私立中卒か否かまで聞かれる時代なので」(茨城県/大卒50代女性/金融・保険系)

といった経験談が寄せられている。東京都の専門コンサル系企業に勤務する、大卒の30代女性もその一人だ。(文:鹿賀大資)

「学歴は冴えなくても、大手に滑り込む余地は十分ある」

女性は、海外育ちの帰国子女だ。海外ではハイレベルといわれている大学を卒業した。しかしその大学は、「日本での知名度はほぼゼロ」だったという。

卒業後はベンチャー企業や派遣職を渡り歩き、一般的には学歴も職歴も「真っ当と見られない」日々を過ごした。そんな女性にも30歳で転機が訪れた。

「グローバルな大手企業に、正社員として採用されました。キャリコネで就職希望ランキング上位に入る会社です。厳密には、最初は正社員の応募ルートから応募したものの書類審査の時点で門前払いでした。そこで人材派遣会社のルートに切り替えて、選考に受かりました」

本来、正社員登用されるまでは、半年の様子観察期間を要する。女性はそれを3か月の繰り上げで登用されたという。

「入社してから4年が経過しました。今はチームの中で、ローンチに関与したリーダーの次の役職まで昇格しています。会社が求める能力と一致し、それを相手に伝える手段を持っていた結果だと思っています」

女性は自身の経験を踏まえた上で、「学歴や職歴が冴えなくても、比較的きっちりした大手企業に滑り込む余地は十分あります」という。また現在は人事にも携わっており、その観点から学歴について綴る。

「就活で”足を切られない程度の大学”は出ておいたほうがいい」

「履歴書を月に10件以上も見ていますが、正直どれも似たり寄ったりでアピール力に欠けるものが多いです。現実的に会える人数をそこから絞るとなると、確かに学歴が良さそうな候補者を判断するしかないとも感じています」

さらに、

「実際、書類審査後にスキルチェックを行うと、学歴や資格はある程度の指標にならざるを得ないのが現実です。もちろん例外もあり、こちらの関心を引く自己PRや職歴書の場合は、そもそも学歴に注目する必要はありません。と言ってもうちの会社では、初めから正社員を希望する場合は大卒以外NG。どんなに優秀でも高卒や中卒なら、派遣などから始めるしかないのです」

女性は学歴について、一般的な見解も述べる。

「人によっては必要ないでしょう。でも特に日本で日本人が就職活動をしたり、アピールできる職歴がなかったり、履歴書で上手くアピールできなかったりすれば、学歴はあった方が安全だと思います。もし我が子にアドバイスをするなら、とりあえず足を切られない程度の大学は出ておけば、と伝えるでしょう」

自身の学歴については、

「就職活動の武器として学歴を使おうとは思わないので不満はないです。でも、日本では通用しないもの、というレベルでしょう」

と書いている。

※キャリコネニュースでは引き続き「学歴は必要だと思いますか?」「義実家への帰省で憂鬱なこと」に関するアンケートを募集しています。

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