「世帯年収1000万円を超えていますが、その実感はありません」。そう切り出したのは、夫婦共働きで世帯年収1000万円の50代女性(サービス系/正社員)だ。子どもは独立しており、女性夫婦は2人で岡山県の持ち家に住んでいる。
「子どもたちが独立したとはいえ、同時に年収も上がったので税金がバカ高い。それに住宅ローンも残っていますし。車は2台、夫婦で軽自動車に乗っています。毎週末は夫婦でランチに行きますが、普段の買い物では割引シールが貼ってあれば『いいお肉だけど買おうか』という感じです」
世帯年収1000~1200万円のキャリコネニュース読者には、この女性と同じように「生活に余裕がない」「収入に不満がある」という声を寄せる人も少なくない。(文:鹿賀大資)
「凍えるくらい寒い日でも、ひたすら暖房を我慢」
広島県の50代女性も「『年収1000万円もあれば贅沢に暮らせるだろう』と思われるかもしれませんが、とんでもありません」と語る。夫婦共働きで2人の子どもを養い、自身はサービス系の会社でパート勤務をし、家計をサポートしている。
「余裕がないので、もう10年以上は旅行に行けていません。車も中古の軽。洋服はどうしても着られなくなったら買い替えます。ユニクロだって高いと感じるほどです。凍えるくらい寒い日でも、ひたすら暖房を我慢します。家で食事をする時も、自分のお肉は極力減らしています」
ちなみに外食は、家族の誕生日月とボーナス月を含めた年6回。そうまでして切り詰めていても「貯金はほぼありません」という。女性は「税金をたくさん払いますが『世の中の役に立てているのかな』と思うことで自分を納得させています。それにしても、我ながら本当におかしな話だと思いますけど」とコメントしている。
「世帯年収1200万円でも、それほど裕福とは感じない」
岡山県の50代既婚男性は、世帯年収1200万円の個人事業主。子どもは3人いるが、現在は末っ子と夫婦の3人で持ち家に住んでいる。住居は親から相続したもので「リフォーム費用に2000万円ほどかかった」と明かす。
「車は軽を2台所有。子どもは3人とも、保育園から大学まで国公立。だから世帯年収1200万円でも、それほど裕福とは感じない。今年は一番下の子が大学を卒業するため、生活も少しは楽になるはず。だからといって、そんなに贅沢ができるとは思っていないが」
ほかにも、
「住宅ローンが残り1900万円。1人娘は中高一貫の私立に通っています。車はここ10年ほど乗り換えていません。その上で税金も半端なく引かれているので、毎月がカツカツですよ」(50代既婚男性/東京都/メーカー系/世帯年収1100万円)
という声が寄せられている。
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