接客業は立ちっぱなしの仕事も多く、体力勝負の側面もある。クレーマーの対応もしなければいけないときもある。一方で事務職は座っていることがほとんどだが、基本的なPC操作や、ほかにも複数のタスクをこなすから、体より頭をフル回転しなければならない。両者に共通するスキルはコミュニケーションスキルくらいかも。

トピ主は、「オフィスワークという環境にもなかなか慣れず、通勤も往復で3時間なので、帰宅したら死んだようにベッドに倒れていて……」と続けた。言うまでもなく、通勤時間が長いと疲労の原因になる。業務内容以外にも色々と合っていないようで、トピ主は「辞めるなら早めが良いんだろうな」と書いた。その一方で、

「判断するにはまだ早すぎるのかなと、なかなか辞める決断が出来ません」

と迷いがある様子。確かに、入社から1か月弱では辞めるのを躊躇する人のほうが多いかもしれない。

「お昼休憩でそのまま戻らなかった」という人も

「みなさんは向いてないと思った仕事、大体どのくらいで辞めますか？」と質問を投げかけたトピ主に対し、コメント欄には意外なことに、即行でやめた人たちからのコメントが相次いでいる。

「半日。休憩時間が法で定められた時間以下＆有給が無いことが判明したので、長居は無用と判断しました」
「半日。派遣で行ったけど、事前の情報と全く異なる環境だったので、お昼休憩でそのまま戻らなかった」

仕事内容や労働条件が事前に聞いていた話と異なる場合、即行で辞めたくなるのは無理もないだろう。ほかにも1日や数日で辞めた人も多く、「ブラックすぎて」「本気で無理だと思って」などと理由は様々だ。

また、職場環境が合わないと感じ、早々に辞める人もいるようだ。タクシーの事務所を「3日」で辞めたとコメントした人は、

「タバコがすごいし、トイレも汚くて3日間で辞めました」

と理由を書いていた。ほかにも「匂いが無理で」と魚屋を「1日」で辞めた人、「とにかく飲食の空気感が合わなかった」という理由で飲食のホールスタッフを「2日」で辞めたと書いた人もいる。合わないものは仕方ないが、職場の匂いや雰囲気は面接時に分かればお互いによかったかもしれない。

数日以内に辞めたという人たちは非正規雇用が多そうだが、なかには辞めるのに勇気がいるであろう専門職を即行で辞めた人のコメントも書き込まれている。看護師を「2週間」で辞めたとコメントした人は、「今は薬剤師だけど精神的に楽で幸せ。学費は痛かったけどね」と明かしており、薬学部に入り直したのだろうか、退職後のキャリアチェンジに成功したようだ。ほかにも看護師を「3か月」で辞め、「証券会社で事務してる」「動き回る仕事より事務が合ってた」とコメントした人もいる。

このように早く見切りをつければ、その分、仕切り直しも早いというメリットがありそうだ。一方で「半年」で辞めたとコメントした人は、半年でも十分早いほうだと思うが、「スパッと試用期間で辞めたら良かった」と後悔しているようだ。ほかにも、正社員の事務の仕事を「1年」で辞めたとコメントした人は、

「ボーナス・退職金のタイミングで辞めた。入って2〜3か月で辞めたかったけど、お給料はそこそこ良かったから、一年我慢してだめなら辞めようと腹を括った。でも、勢いで辞めてもよかったと今なら思う。若い時間を無駄にした」

と後悔の言葉を並べた。コメント欄を見る限りでは即行で辞めた人が多いように感じるが、実際は上記のコメントのように、金銭的な理由から辞めたくてもなかなか辞められない人のほうが圧倒的に多いかもしれない。みなさんにも早い段階で見切りをつけた経験はあるだろうか。