年収1000万円の大台──。到達したのも束の間、激務の日々に苦しんだという人も中にはいるだろう。
IT・通信系の会社に勤務する東京都の30代男性もその一人だ。男性は「年収1000万になったものの、残業は月200時間に迫る勢い」と日々の激務について語る。
「次から次へと問い合わせの対応をしなければならず、基本的に昼食は取れない。家族との時間もほとんどなく、呆れられている」
男性のように高給取りで激務を伴う人は少なくない。年収1000万円以上の男性が語る「激務事情」について紹介する。(文:鹿賀大資)
「都内の平均来患数の約2.5倍の患者を1人で診察していた」
神奈川県の40代男性は、開業医として年収4000万円を得ている。「昨年までは週6日勤務で都内の平均来患数の約2.5倍を1人で診察していた」と激務の日々を振り返る。
「現在はアルバイトの医師がいるため業務を分担できるようになった。自分の担当日が減ったため、余裕のある生活が送れている」
都内で働く年収1400万円の50代男性は、自身の職場の状況について、
「同僚の中には、定年を見越して一線から外れる人もいれば、責任感や好奇心から一線に立ち続ける人もいる。双方の労働クオリティの差が著しい」
と俯瞰した見解を示す。
「残業は月100時間を超えている」
大阪府の50代男性は、メーカー系企業グループの子会社で情報システム部門を担当している。年収は1080万円だが、日々の業務はかなりのハードスケジュールだ。
「勤務日は毎朝5時半に起床し、7時に出社。20時頃に退勤し、帰宅後は晩酌を挟んで22時に就寝。休日出勤は月に5~6回くらい。正確には数えていないが、残業時間は月100時間を超えていると思う」
激務の理由について、
「業務はIT絡みの内容を中心に、社内で起こるすべての雑事が降りかかってくる。それとは別に中長期の展望も描かないといけない。『常に時間がないわ~』という感じ」
と語る男性だが「働くことは好きだから苦にはなっていない」という。また「正直1000万あっても高給だとは思えない」と生活感を明かす。
「収入はローンと子どもの学費に吸い取られている。車も中古で買った200万くらいのものだし。たまの休みに昼酒をするのが、何よりの楽しみ。もっと給料を欲しいとも思うけど、これ以上は責任も増える。そこまでこなせるスーパーマンにはなれない」と締め括った。
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