派遣社員が経験した”テレワーク格差”「在宅の正社員から”机の上の請求書、どこから来ているか読み上げて”と電話がある」 | キャリコネニュース
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派遣社員が経験した”テレワーク格差”「在宅の正社員から”机の上の請求書、どこから来ているか読み上げて”と電話がある」

派遣ばかり……

派遣ばかり……

新型コロナウイルス流行の影響で、テレワークが普及している。しかし仕事柄、テレワークに対応できない人たちが多いのも事実だ。大阪府の40代女性の仕事は保育士。キャリコネニュースに、

「世間がテレワークになっても『子どもがいると仕事にならないから』と、子どもを保育園に預ける保護者はいる。保育士は絶対にテレワークはできない」

という声を寄せている。コロナ禍の影響で保育園が休園してしまったら、困る保護者は大勢いるだろう。現場で懸命に社会を支える”非テレワーク”の人たちの声を紹介する。(文:大渕ともみ)

ドラッグストア勤務の40代女性「近頃のお客様は『熱がある』とは誰も言わない」

福島県の40代女性はドラッグストアに勤務している。「接客業なのでテレワークにならないのは当然なのですが、感染の恐れが多い職場だと思います」と、コロナに怯えながら働いている。

「風邪だかコロナだかわからないような人がマスクもせず、咳をしながら薬を探しに来ます。こちらは毎日ドキドキしながらの接客です。さらに気味が悪いのは、近頃のお客様は『熱がある』とは誰も言わないことです。熱がないのか、熱があっても黙っているのか、わかりません」

咳をしている人や熱がありそうな人の接客をするのは、いくら仕事でも不安を感じずにはいられないだろう。女性は「時短営業にしてほしいです。夜になれば、酒の臭いをぷんぷんさせて買い物に来るマスクなしのお客様もいるので」と切実だ。

今なおドラッグストアのような生活に必須な店舗で接客にあたり、社会を支える人がいる。せめて客側は最低限のマナーとして、マスク着用での来店を心掛けたい。

「事務仕事の人はテレワーク。それで給与も変わらないのはズルいと思う」

同じ企業内でも、役職や職種、雇用形態によって”テレワークの人”と”非テレワークの人”に分かれてしまい、不平不満に繋がっている。

神奈川県の40代女性は「管理職と幹部だけがテレワークとなり稟議が進まない」とこぼす。上司はテレワークをする一方で、女性は「郵便の接受や発送は毎日発生するため、テレワークはできない」と現在も出社を続けている。

茨城県の20代男性は「倉庫内の現場作業だからしょうがないかもだけど」と前置きをして「事務仕事の人はテレワーク。それで給与も変わらないのはズルいと思う。実際に『テレワークはストレスがなくて最高』って言ってたし!」と打ち明けた。

また都内の病院で医療事務に携わる派遣社員の50代女性は、正社員と派遣社員の対応差に疑問を持っている。

「正社員のみ在宅で派遣社員は対象外。在宅の正社員からは『私の机の上の請求書、どこから来ているか読み上げて』と電話がある。業務外の仕事が増えています」

現在テレワークができている人も「それが当たり前だ」と思わない方がいい。現場で働く人がいなければ社会は回らない。コロナ禍の今だからこそ、思いやりや感謝の気持ちを忘れないようにしたいものだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「コロナ第3波到来でもテレワークにならない人」「テレワークで快適なこと・つらいこと」などのアンケートを実施しています。

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