コロナ禍のテレワーク、一般社員は「不安」、管理職者は「一緒に乗り越えよう」 捉え方に乖離 | キャリコネニュース
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コロナ禍のテレワーク、一般社員は「不安」、管理職者は「一緒に乗り越えよう」 捉え方に乖離

「なんとなく気が重い」という声も

「なんとなく気が重い」という声も

ジェイフィールは2月9日、2021年1月、コロナ禍で変化した「コミュニケーション・組織・感情」に関わるアンケートの結果を発表した。調査は1月に実施し、従業員300人以上の民間企業で入社3年以上のオフィスワーク勤務の正社員で、週3日以上のテレワークが半年以上続いている310人から回答を得た。

今の感情について聞くと、最多は「不安な気持ち」(68.4%)だった。以降、「なんとしても、この状況は変わらない」(64.2%)、「なんとなく気が重い、やる気が出ない」(62.3%)、「お互いに支え合おう、助け合おう」(55.2%)と続く。

昨年4月の調査では、「新しいことにチャレンジしよう」(50.9%)や「自分が『引っ張っていく』」(36.9%)が上位にランクインしていたが、今回は「不安感」「あきらめ感」が主体となった。

マネージャーは“燃え尽き感”で孤立奮闘状態?

係長・一般社員(242人)の現在の声も「相手を受け入れられない、信じられない」や「相手が何を考えているのかわからない」、「いつも追い立てられている、気が抜けない」など不安を感じる声がマネージャー層を大きく上回った。

一方、マネージャー層(68人)は、「新しいことにチャレンジ」や「自分が『引っ張っていく』」、「一緒に苦労をして、乗り越えよう」、「周囲から必要とされている実感」などが係長・一般社員層よりも多かった。

調査元は「マネージャー層はこの苦難を共に乗り越えようとする連帯感や、周囲から必要とされている存在実感も強く感じている。一方で、自分一人でやらなければという燃え尽き感もあり、責任感の強い日本のマネージャー層の孤立奮闘ぶりが伺える」と分析している。

30代は「学習機会が増えた」 一方、新人は「一緒に働いている感覚がない、薄い」

テレワークで感じていることは、「雑談など気軽な会話がしづらくなった」(82.6%)や「新しくジョインした人とのつながり方が分からない」(81.0%)など。非対面ならではの弊害がみられた。

前向きな声が目立ったのは30代だった。「学習機会が増えた」(65.6%)や「パラレルワールドがやりやすい」(55.2%)が多く寄せられた。「これまでなら出会えない人と出会える」も4割を超えた。

一方、新人の状況を聞くと、「一緒に働いている感覚がない、薄い」(50.6%)や「お互いの人となりを知れない」(39.7%)など人間関係に関する悩みが多かった。

マネージャー層からは「新人が経験値が高まらない」(45.6%)、「スキルセットがしづらい」(27.9%)といった声が寄せられ、調査元は、「リモートワーク下での新しい新人育成方法が求められている」と推測した。

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