仕事は面倒事の連続だが、中にはやって良かったと思えるものもある。ガールズちゃんねるに1月上旬、「やって良かった仕事、バイト」というトピックが立った。
「コンビニのバイト。いいオーナーのお店で働けたから廃棄弁当おにぎりスイーツ食べ放題だったし、ポイントシール貰い放題、売れ残った雑誌の付録も貰えたよ」
「学生時代の焼き鳥屋のバイト!デパ地下で、残った焼き鳥持って帰れるし、周囲の店と物々交換みたいにしてケーキとかシュークリームとかトンカツも持ち帰れた」
売れ残りを持ち帰っていいのはありがたい。廃棄になるのは賞味期限をちょっと過ぎたものであるため、衛生面の危険性や味の劣化もあまりない。生活費を節約した学生は、売れ残りをどのように処理するのかを意識して、バイトを探した方が良さそうだ。(文:石川祐介)
「接客業。人と話す事が得意になったし、面接も得意」
食べ物だけではなく、ビジネススキルを手に入れることもできる。
「めちゃくちゃ厳しかったけど、大手企業がやってる館内案内の仕事。話し方・電話対応・歩き方まで目を光らされ、おかげで人前でも堂々と話せて言葉遣いも変わった」
「接客業。人と話す事が得意になったし、面接も得意」
基本的なコミュニケーション能力を学ぶことができたという人も多い。就活ではコミュニケーション能力が重視されるため、お金をもらいながら身に着けられるのは一石二鳥。マナー講習に通うよりも非常にコスパがいい。
また「カラオケ店の厨房。パウチのものを温めるものは少なく、ちゃんと作る料理が多かったので料理を覚えられた。今も役に立ってます」と日常生活で役立つスキルを獲得したという声もあった。
通いやすさや給料の良さで仕事を選ぶ人が大半だと思うが、”何を覚えたいのか”という視点で探してみるのも一つだろう。
「弁護士事務所で働いて世の中の裏側が見れた」
社会を知れたことに満足する声も散見された。
「公的機関の入力事務。公務員って頭悪い人たちばっかりだって身をもって知れた」
「アパレル。あんなに陰湿でドロドロとした女社会を経験したおかげでどこで働いても天国に感じるのでやっといて良かったな」
自分と似たような価値観を持っている人とは友達になりやすいが、仕事ではさまざまな価値観を持った人と一緒になる。そういう人達と接することで、自分のイメージや常識がいかに幼稚だったのかに気付くことができる。
中には「弁護士秘書。世の中の裏側を見れて社会勉強になった」と人間の醜さを見れたという声も。人間のネガティブな部分を目の当たりにすると、その瞬間は嫌な気持ちになることもあるが、長い目で見た時に多様な人と出会っていることは大きな財産になるだろう。
不快な職場でも見方を変えると深い学びを得ることができる。いま自分が働いている職場は意外と良いのかも覚えたしれない。