店舗スタッフを退職した20代男性(在籍時:正社員/年収220万円)は、当時の年収や手取りについて「その辺のバイトの方が稼げます」と語る。
「賞与年14万円くらい。月収が手取り15万円程。東京で一人暮らしすると、服も買うのでお金は貯めることができませんでした。借金している社員もいた」
都内の高額な家賃や、光熱費、食費、被服費を考えると、手取り15万円ではカツカツだ。仕事をしているのに借金生活を強いられるとは、何のために働いているのかわからなくなるだろう。
物流サービスの仕事を退職した30代男性(在籍時:正社員/年収380万円)も、当時の給料について「新卒で10年以上働いても、残業無しで手取り月額20万円を稼ぐことすら厳しかった」と振り返る。会社が残業時間の削減を求めていたため、残業代で稼ぐのも難しかったようだ。
「業務事故の再発防止策など求められる仕事が増えていく中で、残業を減らすことが難しく、サービス残業を行っている所も当時はあった」
「28歳で手取り19万円弱。これではキツい」
代理店営業職を退職した20代男性(在籍時:正社員/年収450万円)は「給料が低い。28歳で手取り19万円弱。これではキツい」と当時の手取りの低さを嘆く。退職理由については「ボーナスも下がり続けていたし、会社の将来性がとても不安なため。これから伸びはしない」と明かした。
生産・製造技術職として働いている20代男性(正社員/年収370万円)は、勤め先の給料について「残業しないと給与は安い。大体手取り14万円くらい。残業してもそんなに高いと思えない」と綴る。
男性の給与の内訳は「基本給、調整給、資格給」の3つに分かれている。内訳を見ると、「基本給が5万円位」だったという。基本給が低すぎるため、基本給をもとに計算される退職金や賞与なども必然的に安くなってしまう。基本給が普通に最低賃金以下なので法律違反に該当する可能性が高い。男性は「退職金や賞与などを安く抑えていると思われる」と不信感を抱く。
基本給以外でなんとか稼ぎたい男性だが「資格給は会社独自の資格試験が年に1回あり、合格して等級を上げないと給与は上がらない」と語る。
日々の生活のためだけでなく、仕事のモチベーションにも深く関わる給料。納得のいく生活を送るためには、転職や副業を考える必要があるかもしれない。
※調査ワード「手取り」