マイナビは4月9日、「マイナビ・日経 2022年卒大学生就職企業人気ランキング」を発表した。調査は2020年12月~21年3月にネット上で実施し、22年3月見込みの大学生、大学院生の計4万1093人から回答を得た。
文系総合ランキングの1位は「東京海上日動火災保険」(1507票)だった。次いで「第一生命保険」(1009票)、「味の素」(840票)、「伊藤忠商事」(793票)、「ニトリ」(777票)などと続いた。
文系の選社理由、上位に「安定」「やりたい仕事」「業界上位」
以降、トップ10までは「ソニーミュージックグループ」(689票)、「バンダイ」(634票)、「損害保険ジャパン」(629票)、「サントリーグループ」(625票)、「講談社」(611票)などと続く。
35位の「JTBグループ」(292票、前年1位)、45位の「日本航空」(251票、同4位)、64位の「全日本空輸」(188票、同2位)など新型コロナウイルスの打撃を受けた旅行・航空業界の企業が軒並みランクを下げる中、巣ごもり需要の恩恵を受けた業界(食品・出版・音楽・ゲーム・スーパー)の上昇が目立った。
上位50社の選社理由をみると、多かった順に「安定している」(18.0%)、「やりたい仕事ができそう」(13.4%)、「業界上位である」(11.9%)などと続いた。
このほかに「将来性がある」(11.2%)、「社風が良い」(9.0%)、「企業イメージが良い」(7.4%)、「社会的貢献度が高い」(6.0%)、「商品企画力がある」(5.4%)、「給与・待遇が良い」「国際的な仕事ができる」(各3.2%)などが寄せられた。
理系1位は「味の素」 食品業界の人気ぶりが安定
一方、理系総合ランキングの1位は「味の素」(496票)だった。次いで「ソニーグループ」(330票)、「サントリーグループ」(276票)、「明治グループ」(270票)、「トヨタ自動車」(269票)などと続いた。
以降、トップ10までは「NTTデータ」(267票)、「キヤノン」(256票)、「富士通」(214票)、「カゴメ」(211票)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(190票)などと続く。
味の素が2016年(17年卒)以来5年ぶりの首位に返り咲いた。食品は上位20社中8社と安定した人気ぶりで、自動車関連企業の人気復活もうかがえた。
選社理由をみると、多かった順に「安定している」(18.5%)、「業界上位である」「やりたい仕事ができそう」(各13.2%)などと続いた。このほかに「将来性がある」(11.5%)、「技術力が高い」(9.2%)、「社風が良い」(7.2%)、「企業イメージが良い」(5.9%)、「社会的貢献度が高い」(4.6%)、「商品企画力がある」(4.5%)、「給与・待遇が良い」(3.9%)などが寄せられた。