すぐに辞める人は、ある程度パターン化しているのかもしれない。
「『自分はこういうやり方でやってきたんで』と自分の手段至上主義で新しいことを覚えようとしない」
前職のやり方にこだわって頑なに順応しない人は、すぐに辞めやすいようだ。未経験者の方がすぐに辞めてしまいそうだが、経験者として期待されて入社した人も例外ではない。業務内容は一緒でも細かいやり方は会社によって変わるため、そういった話も面接ですり合わせる必要がある。
「辞めたところで結局衣食住に困らない人。実家暮らしとかパート主婦とか」
頑張って稼ぐ必要ない人も早く退職しがちだが、専業主婦だった人の中には就労にブランクがある人もいる。久しぶりの仕事に戸惑ってしまい、そのままフェードアウトするケースもあるため「専業主婦は優雅なもんだ」というものではない。
変な会社に染まるくらいなら早く辞めたほうがいい
そもそも、すぐに辞めるのは会社側に問題があることも珍しくない。
「頭おかしい会社でずっと働いて洗脳されるより、すぐ辞めれる人の方が行動力あって有能だと思うわ」
すぐに辞める人の中には、ブラック企業と即座に判断する嗅覚と「この会社にいても良いことはない」と決断してすぐに退職する行動力を併せ持った優秀な人材もいる。
実際に「経験者でめちゃくちゃ仕事できた。面接で『社長になりたい』って言ってたらしい。辞めた翌月、法人立ててた」といった体験談も寄せられ、大物を逃した企業も実は多いのではないか。「いい人が入らない」と嘆いている経営者もいると思うが、そんなことは決してない。
個人の性格が影響してすぐに辞める人もいるが、その原因が会社にあることも往々にしてあるため、人材が定着しない会社は直ちに環境を見直すべきだろう。