就職活動では、これから働くことになる職場がどんな樣子か、じっくり確かめるチャンスがないこともある。そうして日々起きている、不幸なミスマッチ。今回も編集部に届いた「即行退職エピソード」を紹介していく。
大阪府の40代男性(クリエイティブ職)は、「わずか一日で退職しました」とコメントを寄せた。
(文:中島雄太)
「辞めて正解でした」
男性が一日で辞めたのは、通信教育のテレアポの仕事。「基本的なマニュアルはあるが、そもそも通信教育でやっている教材の内容を何一つ教えてもらえなかった」という。
「教材についての問い合わせに、どう対応したらいいのか分からないと伝えたところ、『まずはやってみろ。電話対応をしろ』と無理難題を言われました」
初めてかかってきた電話は、教材内容のクレーム。「案の定、対応出来なかった」男性は、その日のうちに退職したという。
入社1日目の新人に十分な情報を与えないままクレーム対応をさせるのは、かなり無理がある指示だ。電話をかけてきた人の不満を解消してあげるどころか、イライラを加速させてしまいそうだ。
男性も「辞めて正解でした」「接客業は経験していましたが、こんなにも仕事の内容を教えてもらえない仕事は有りませんでした」と語っていた。
栃木県の30代女性(教育)は、学童保育の職場を「1週間で退職しました」と語る。その原因は60代上司の「私への当たりが強かった」ことだという。洋服を指定されたうえ、「今までやった事も否定され、”ここでのやり方”をほぼ強制にやらされ」た。女性が子どもと接していると「そんな教育見たことないよね」などと聞こえる様に嫌味を言われたこともあったという。
女性は即行退職したことについて「満足しかないです」とコメント。いまは別の場所で似たような仕事をしているが、「まわりの方はとても優しいですし、前職とは別次元です」と語った。
「職場全員にパワハラをされていた」
香川県の30代女性(営業職)は、ショッピングモール内の文具店を2カ月で辞めた。
辞めた理由は「職場全体(パート含む)でパワハラを受けたから」。
「何をしていてもちくちく言われ、ちょっとミスをするとパートから店長に話がいき、叱られました」
「挙句の果てには、私が勤務している傍で店長が本社に、更新はできないと大声で話をしていました。バックヤードはないので、店の中で大声で話していて、お客様にも聞かれていたかもしれません。とても肩身が狭かったです。この一件で、これ以上続けていくことはできないと考え、翌日退職を伝えました」
客にも聞こえる形でそんな話をするとは、なんという職場だろう。
女性は「辞めてよかったです。その後スタッフの態度の悪さがクレームとして(モールの掲示板に)貼り出されていて、『ほらやっぱりな』と笑ってしまいました。まだ(人材補充の)募集をしているようですが、店長もパートも人を育てる力はないので、誰が入っても長続きしないと思います」と綴っていた。
※アンケート概要
■実施期間
2020年11月21日~
■回答数378
※7月26日時点
(記事では、7月17日から7月24日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/HF78WM9H
■質問項目
・業種・職種を教えてください
・どれくらいの期間で辞めましたか?
・辞めた理由を具体的に教えてください
・実際、辞めてみてどうですか? 満足・不満、またその理由を教えてください