神奈川県で印刷会社の営業をしている50代後半の男性から、背筋も凍るようなエピソードが、キャリコネニュース編集部に届いた。
「大学に求人票があり、新卒で入った会社でした。入社式に社長から自分が在家信者として信仰している某新興宗教への入信を勧められました」
宗教じみた会社のルールにドン引き「朝礼でお経を唱える」「各支店に社長の写真を飾る」
当時は新興宗教ブームで……
50代男性が新卒だったのは30年ほど前。「ノストラダムスの大予言」を始めとした終末論が盛り上がった1990年前後には、そんな空気もあったのかもしれない。
「当時は新興宗教ブームで何かの宗教に入っている人は珍しくなかったものの、社長という立場を利用して入信を強要する姿勢には疑問を覚えました。更にこれからは入信した社員を厚遇していくと宣言したため、この会社はダメだと直感して辞めました」
当時は「転職サイト」もない時代。新卒で入った会社を辞めるのは、けっこうな勇気が必要だっただろう。
「同期や先輩や上司になる予定だった人たちの大半が辞める準備をしていたのは、終身雇用が半分約束されていた当時としては異様な光景でした」
「幸い研究室の教授のツテですぐに再就職できました」という男性だが、後にその判断が正しかったと知ることになる。
「本当に辞めて良かったと実感したのは、辞めてから何年も経った後です。なぜなら社長が信仰していたのは、(後に大事件を起こした)あの宗教だったので…」
※アンケート概要
■実施期間
2020年11月21日~
■回答数473
8月27日時点
(記事では、8月25日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/HF78WM9H
■質問項目
・業種・職種を教えてください
・どれくらいの期間で辞めましたか?
・辞めた理由を具体的に教えてください
・実際、辞めてみてどうですか? 満足・不満、またその理由を教えてください